いいかげんサヨナラ安倍




いいかげんサヨナラ安倍



 日本国民は、当分の間、誠実さのかけらも持ち合わせない人物に日本のマネージメントを委ねることを決定した。性根の腐った人物が、こんなにも長く総理大臣を務めたことは過去になかったと思う。もういいかげん降りろよと言いたい。

 小心者で神経のか細い男なので、ちょっと批判されただけで、全人格を否定されたかのようにヒートアップして過剰反応してしまう。こんなに肝っ玉の座らない男が日本のトップに居続けることじたい、日本全体にとってリスクになる。


 こんなトップがだらだら続いてる理由は3点しかない。日本の経済がいい方向へ向かっている(これ、実は正しくないのだが)。この人なら北朝鮮の危機に対処できそう(それって単なる思い込み)。他によさそうな選択肢がない(これは当たってるかも)。

 日本は安倍政権のもと、見かけの好景気とは裏腹に、長い低迷期に入り込んでいる。まやかしの好景気について、多くの人は理解してると思うけど、念のために指摘しておこう。

 好景気を示す数字は、株価の上昇と、失業率の低下。これしかない。株価上昇は、日銀が国債を大量に引き受けて市場に膨大な現金を流し込むことにより、円相場を作為的に押し下げたこと。さらに、年金資金と日銀の金を使い、株式とリート(不動産の投資信託)を買いあさって値を吊り上げたことによる。実体としての景気回復とは無関係です。株価上昇と失業率の低下以外に、好景気を示す数字のないことがその証左です。


 失業率低下の原因で大きなウェイトを占めるのは、労働人口の減少です。働こうとする人が減れば、当然失業率は下がる。

 非正規労働者の割合は増え、勤労者全体の平均所得は下がった。労働人口の減少と平均所得の減少の掛け算で、勤労者全体の所得は減っています。

 全体として企業は潤っているものの、そのぶんが勤労者に回っていない。企業間にも格差が広がってるが、労使格差は深刻なほど拡大している。


 安倍総理は、経済方面はあまり明るいといえない。右寄りの人にありがちだが、非常にシンプルな思考性向を持っている。市場に資金をどっと流せば円安になって株価がはねあがる。それで景気がよくなると、算数の1+1=2ぐらいにシンプルに考えている(いた、かな?)。経済ってそんな単純なものじゃないってことは、動きをちょっと観察してればわかろうというもの。

 今の日本経済は異常な状況になっている。経済学の常識では、世の中に出回るお金が増えればインフレになる。今の日本はお金が激増しても物価は不動で、好景気につながらない。足を引っ張っている要因は、将来不安。今は景気がちょぼちょぼでも、本質的に政府を信頼してない。企業は資金があっても設備投資と賃上げを控えるし、消費者は消費のブレーキペダルに片足をかけ続ける。大量の資金はだぶついたまま、動かない。


 円安が株価上昇に直結することについて、少し説明。かつては円安になれば日本の製品が割安になって買われやすくなり、輸出産業が潤う。逆の場合は逆の流れになります。これはちょっと前までの説明。今は違う。

 現在は、日本の貿易黒字に対する外国からの批判が強まって、現地生産が主流になりつつあります。今では、円ドル相場は輸出入の総額にほとんど影響を与えていません。株価上昇は別のメカニズムによります。

 現地生産が増えたことも大きな要因ですが、日本の大企業は例外なく海外資産をたっぷり持ってます。円安になれば、海外資産の円ベースでの価値が自動的にふくらみます。1ドル=100円の時に1億ドルの資産を持っていれば100億円ですが、円が下がって1ドル110円になれば、ドルでは不動なのに、110億円にふくらんでしまいます。もうかってなくても、帳簿上の資産膨張で株価が上昇するという現象が起こる。


 日銀が円を垂れ流せば円安になり、株価が上がるという現象を知った愚か者が、その副作用を顧みないで愚直に実行しているのが現状です。株は上がるが実体景気は改善しない。ニセの好景気です。

 政府は「そのうちよくなりますよー」と、期待感(だけ)をあおり続けて、もう何年になるのか。永久にあおり続ける気か。


ひょっこり通信 2018.2.11




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