野草を試食するタネツケバナ どこからまぎれこんだのやら、ベランダのプランターにいつのまにかタネツケバナがのさばっている。小さいし、じゃまでもないからと放置すると、さかんに種をとばしてはびこった。 タネツケバナはアブラナ科に属する。あちこちで見かけるが、群生はしない。茶色い茎、小さな丸い葉、白い小さな花。種付け馬のように勇ましい名前ですが、優しく控えめな草です。春に花が咲きだすと、稲の種もみを水に浸ける時期が来ましたよーと教えてくれる。そんなところからつけられた名。 食べられる野草と紹介されることはないが、食べられる。ツンとこない程度の辛味。カイワレダイコンみたいといえばわかりやすいかも。カイワレもアブラナ科です。川の中に繁茂する同じアブラナ科のオランダガラシは苦味やえぐみがあるが、タネツケバナにはさわやかな味がある。 多食する野草ではありません。添え物として軽く盛っておくぐらいのものです。薬味感覚でいただきましょう。 ギシギシ ありふれた野草。同じタデ科のスイバ(スカンポ)とよく似ていてまぎらわしい。おまけに成長期ごとに姿が大きく変わり、同一種に見えない。それはスイバも同じ。 ギシギシという名の由来は茎をしごいたときの音からかなと思うんですが、はっきりわかっていません。 シュウ酸を含んでて酸味があります。このシュウ酸というやつ、心配される方もおありかと思いますが、よっぽど大量に食べないかぎり健康被害はありません。 葉っぱを利用しますが、茎が伸びないロゼット状(じべた付近で広がってるやつ)の、柔らかい若いやつを採ります。赤い色が食欲をそそります。 わりとまとまった量を確保できるので、あんかけの具とか、カレーの具に使ってます。野菜が高いときに重宝する。 スイバとの違いは葉の根元と葉先が丸くなっていること。スイバは長細い三角形。ギシギシは長い楕円形。それだけ覚えておけば間違いありませんが、べつだん区別するほどのこともありません。スイバも同様に利用できます。 ひょっこり通信 2012.2.26 |
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