長岡京市 裏百景

第80号

友好都市の記念石像



勝竜寺城公園の石塔

長岡京市の裏百景 第80号 友好都市の記念石像



 勝竜寺城公園はなんとも中途半端な印象の公園です。打ち出すべきイメージが 定まってないというか。門の正面に立つ上の写真の石塔もまた、居場所を間違え たかのような違和感がある。  石塔の下に「寧波ー長岡京結好二十周年紀念 寧波市人民政府贈 2003年 4月」とある。友好都市のおしるしだった。脇の銅板に「青石製の雲龍石柱」と ある。トーテムポールじゃなかったんだ。「天に昇る龍」だそうだ。上に獅子が 鎮座してるのはどういうわけだろう。

 獅子像は公民館・図書館前の広場の東階段の左右にも鎮座する。狛犬にしちゃ 両方阿形なのが変だと思ったが、これも寧波市からの寄贈だった。
獅子
 銅板プレートには「友好都市盟約締結10周年記念」とある。「天に昇る龍」 よりも10年古い。
銅板プレート

 勝竜寺城公園の龍の四隅にも小さい獅子がいた。全部阿形で、口を開けまくり。
四つの獅子
 これら石像を人が注意して見てる様子はない。特に公民館の獅子は目立ちまく るわりに人目を引かない。なぜか。場にそぐわないというか、日本人の感性に響 いてこないデザインだ。
石門鼓
 寧波市からの寄贈はもう一つあった。バンビオ2号館、平和堂(フレンドマー ト)の入り口の前。二十五周年記念で、最も新しい。それ以降、両市の関係はど うなった?
石門鼓
 銅板プレートに「石門鼓」とある。読むまでこれが太鼓だとは気づかなかった。 というか、存在そのものに誰も気を留めてないんじゃないか。  長岡京市からも何か寄贈してるだろう。何を贈ってどういう扱いを受けている か、気になってきた。こっちの石像と同様、黙殺されるためだけに突っ立ってた りしないだろうか。儀礼的で無意味なことに税金を使ってる、ということはない のかな?
石柱の獅子
石柱の獅子 
 2015.7.14



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