突然!ネタばれしても委員会
第4回
『二十四の瞳』の24の曲
ここはネタばれオンリーのコーナーです。
これから観ようという方は、観てから読んでください。
『二十四の瞳』
1954年度作品
154分
スタッフ
監督&脚本:木下恵介
原作:壷井栄
撮影:楠田浩之
音楽:木下忠司
美術:中村公彦
制作・配給:松竹
キャスト
高峰秀子/月丘夢路/小林トシ子/田村高廣/笠智衆/井川邦子/浦辺粂子
/浪花千栄子/夏川静江/清川虹子/天本英世/八代敏之/木下尚寅/明石潮
/高橋豊子/小林十九二/草香田鶴子/高原駿雄/郷古仁史/郷古秀樹/渡辺四郎
/渡辺五雄/戸井田康国/宮川純一/宮川真/大槻義一/寺下隆章/寺下雄朗
/清水龍雄/佐藤武志/佐藤国男/石井シサ子/石井裕子/篠原都代子/小池章子
/小池泰代/草野貞子/草野節子/加瀬香代子/加瀬かを子/田辺南穂子
/田辺由実子/尾津豊子/神原いく子/永井美子/上原雅子/上原博子
ネタばれではないんですが、新しい発見があったもので。
この映画はたくさんの歌が使われています。曲目をチェックしてみました。曲名な
どの調査ではビジターのヘルパーさんにも協力してもらいました。以下が曲目リスト
です。
作曲者不明:『仰げば尊し』 オープニングクレジット、ラストシーンなど何度も
アリシア・スコット:『アニー・ローリー』 冒頭シーンなど、何度も登場
作曲者不明:唱歌『村の鍛冶屋』 『アニー・ローリー』に続いて子供のコーラス
岡野貞一:『故郷』 大石先生が自転車で登場するシーンなど、何度も登場
本居長世:『七つの子』 ピクニックで大石先生と子供たちが歌う 料理屋に川本松江を訪ねるシーンでも
作曲者不明:『ちょうちょ(汽車)』 電車ごっこしながら替え歌
作曲者不明:わらべ歌『ひらいたひらいた』 お遊戯しながら歌う
山田耕筰:『あわて床屋』 海岸で
吉田信太:唱歌『港』 大石先生の婚約者が船で到着したシーンなどで
コンヴァース:『星の界』 悲しみに沈む川本松江の家のシーンから
小山作之助:軍歌『千引の岩』 男先生が児童に教える
近衛秀麿:唱歌『ちんちん千鳥』 北原白秋作詞 男先生が児童と歌う
岡野貞一:『朧月夜』 何度かくり返して使われる
岡野貞一:唱歌『春の小川』 5年後へと移り行くシーン
瀧廉太郎(滝廉太郎):『荒城の月』 5年後の冒頭、船上で合唱
作曲者不明:香川県民謡『金毘羅船々(金刀比羅船船)』 (同上)
成田為三:唱歌『浜辺の歌』 修学旅行に向かう船上でまあちゃんが熱唱
ビショップ:『埴生の宿』 遊覧船のブラスバンド、などで
深沢登代吉:軍歌『日本陸軍』 作詞:大和田建樹 出征行列で
古関裕而:『露営の歌』 作詞:藪内喜一郎 港で出征
古関裕而:『暁に祈る』 作詞:野村俊夫 (同上)
古関裕而:『若鷲の歌』 作詞:西條八十 (同上)
作曲者不明:アイルランド民謡『庭の千草』 戦争が終わった翌年の4月4日
作曲者不明:『螢の光』
全部で24曲。曲目数は意図的でしょう。誰も指摘してない新発見だと思います。
曲を入れる時点で思いついたいたずらかもしれません。
ページを作ってて気がついたことですが、公開年が1954年で、154分。まさ
かこれも意図的に計算して時間数を決めた、ということはないでしょうね。
2011.12.8 |