ディープな秘境 上高野氷室山・修学院横山(左京区)

上高野氷室山・修学院横山(左京区)
最寄り駅:京阪の宝ヶ池駅
     地下鉄烏丸線の国際会館駅も比較的近い

 関連エリア:五山送り火 火床めぐり「妙法」
 関連ヤマレコページ:11/19 氷室山、ルイ・イカール
           11/9 氷室山・横山

上高野氷室山・修学院横山(左京区)の地図


京都の街中の小山で、ヤマレコ会員が誰一人として入ってない山が見つかりました。上高野氷室山。Y字形をした特徴的な山です。南の修学院横山とひとつながりになった山ですので、以後は簡略化して「氷室山」で通します。

 諸々の事情で入れない山は他にもありますが、たいていはちっちゃい山です。上高野氷室山は案外山域が広い。比較すると、京都の街中の代表的な山々、吉田山、船岡山、双ヶ岡よりも広い。京都御苑よりは狭い。これでどの程度か見当がつくでしょうか。

場所は宝ヶ池と修学院離宮の中間。観光名所のそばなのに知名度は低い。誰も周知させようとしていないからです。あまのじゃくなワタクシが堂々とアピールします。


この山が氷室山の北端。遮断機のない踏切で叡山電車を渡ります。

正面のフェンスの中に高圧線鉄塔。右にまっすぐ行きます。


小さいコンクリート橋を渡れば、そこは氷室山。

この山域はフェンスがぐるりと取り囲み、フェンスのないのはここだけなんです。


鉄塔フェンスと氷室山の間をトラバースぎみに。


しばらくすると傾斜がゆるやかになり、歩きやすい林になります。このまま内周歩きするか直登するか。


傾斜は急ですが、ジグザグに登っていく道があります。


登りきったら尾根道に出ます。


尾根道がY字型に続く。ここが中央ポイント。東北方向は途中でフェンスに遮られますが、おおむね歩きやすい。


内周ルートは西北エリアがつながってなくて一周できませんが、大部分が整備された道です。市有地部分は国有地部分との境にフェンスできっちり区切られており、国有地から市有地内へも(基本的には)入れません。ただし街中から市有地内へは、右上あたりの赤いラインから入れます(いちおうは)。市有地部分は山腹の斜面ばかりで、ハイキングに適したエリアではありません。


格好の散策エリアですが、立入禁止になっています。国有地部分と市有地部分とに分かれ、東に突き出た部分の北側が市有地となっているようです。国有地部分を管理してるのが宮内庁です。

確かめられてませんが、江戸時代まで、皇室用の氷室があったと推測されます。比叡山からおろされた氷を貯蔵する洞窟があったんだろうと思います。調査した範囲内では、その痕跡すら確認できませんでした。


市有地部分では、地域の共同体でボランティア団体や子どもたちが活動しているらしい掲示がありました。広々とした国有地部分も一般に開放してほしいものです

 2023.11.20


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