一見すると、小ぶりな普通の神社に見えます。この神社の特異な点は、アクセス路がまったくないことです。
嵯峨の小倉山の急峻な西側斜面にあります。左側をトロッコ列車の軌道がある。その下は保津川。
打ち捨てられたお社というわけではなく、現在もちゃんと神社として機能しています。
大山神社にアクセス路がないと書きましたが、唯一安全にアクセスできるルートがある。年一回、1月9日に安全祈念のために護摩を焚く。ここはトロッコ列車の安全祈願のためのお社なんです。
上の写真が線路からの入り口。1月2月はトロッコ列車はお休みです。軌道車に乗ってここまで来ます。一般客はオフリミット。関係者のみ祭事です。
上の写真は保津川の川縁からトロッコ列車を見上げたもの。営業中は頻繁に通り過ぎる。
神社の上はだいたいこんな感じの急斜面です。僕は別ルートからアタックしましたが、いずれにしても安全なと言えるルートはなさそうです。どうアクセスしたのかは下のリンク先に地図と記録を置いてます。推奨しかねるルートですけど。
ついでに、というわけで、小倉山の緑地公園についてもふれておきます。
特に何かがあるというわけではありませんが、広々とした緑地が開放的で気持ちいい。
どういうわけかフェンスがあります。鍵はかかってないし、フェンスの両端はガラ空きです。勝手にバーベキューなどはできないでしょうけど、弁当食べたり寝転がったりはできそうです。
緑地に通じる道。車が走ってますが、車止めがあって基本的には入れないようになっている。関係者の車両でしょう。
この近辺はちょこちょこと面白いスポットやルートがあって飽きさせません。嵯峨はメジャーな観光地ばかりではないんですよ。
1997年に大山神社の近くまで行ったことがあります。あまりの難路で到達できませんでした。大山神社をめざして歩いてたわけではなく、小倉山のメインルートを歩いてるつもりが、道迷いしただけでした。
当時は大山神社を知りませんでした。この山を熟知してるつもりでホイホイ出かけた挙句、線路までおりて、駅で駅員さんに謝り、改札から出してもらった苦い経験があります。思い返すも恥ずかしい記憶です。
あの時のルートがどこだったのか、いまいちはっきりしません。ここをもう一度トライしてみようかなと考えてるのですが、相当にきついルート探索になるだろうと思います。
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