空き時間不安神経症




空き時間不安神経症



 手帳にスケジュールがびっしりの人たちがいる。いったい何をそんなに忙しくする必要があるのか。もうちょっとすきまがあっていいだろう。「忙しい=有能」というイメージに囚われてるのでなければいいんですが。

 ひるがえって僕の手帳はというと、スカスカ。それでいいと思うんですけど、あまり何もないと落ち着かなくなる。それで適当な予定を入れたりする。

 スケジュールびっしりも、空白を埋めようとするのも、ともに空き時間不安神経症なんじゃないか。この用語は今のところ世間では存在しない。"空き時間不安神経症"でGoogle検索すると、ヒット数ゼロでした。「" "」の引用符でくくって検索した場合が、ですが。

 時間的空白が生じることから逃げようとする心理に興味がわく。他人事ではない。僕自身にもあることです。その心的背景として、生の自分と向き合うことから逃げようという意識が働く、ということがある。多忙を口実に自分自身から逃避してる、ということです。

 それとは別に、ヒマになってきて、急ぐものがなくなってきたら、こなすべき用事があっても力が入らず、やる気が出ない。だから無意識のうち、コントロールする。スケジュールを詰めたり、やらなくてもよさそうな仕事や用事をあれこれ作り出す、ということがある。これは僕だけの特殊事情かも。なんだか貧乏くさい性分だね。

 たまには一日、何もしないでのんびりする日を作ると精神衛生上よさそうだ。けど、現実として何もしない一日って、ありえますかね。できないですよね。丸一日損した気分になる。かえって精神衛生上悪そう。やっぱり、貧乏くさいね。

ひょっこり通信 2019.6.16





年とれば釣瓶落とし ・・・時間経過に加速度がついてる?

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