逆張りメディア逆張りというのは投資に関わる用語で、世間の流れの逆をいく投資戦術です。暴落してる時にあえて買いに入る、といったものです。個人的にはこれ、好きなんですけど。 ここに書く逆張りメディアは、世間の大勢とは逆方向の主張を発信するものです。僕が勝手に名づけた用語なので、一般化した言葉とは言えません。 逆方向の主張とは、例えば地球温暖化を否定する、といったようなことです。こんなトンデモ論が、米国ではいまだ大手をふってるというのが情けない。大統領経験者で主張してるのがいる。困った国です。 なぜ逆張り発信するのか。頭の弱い人たちが偏った意見に洗脳されて信じ込み、つられて自らも発信したがる、というパターンがある。こういう人はすべて受け売りで、毛ほども頭を動かしてないけど、自分じゃ考えてるつもりになってます。私は知っている。他の人よりわかっている。根拠なく、そんなふうに思っています。 発信者のもう一つのパターンは、信じる信じないにかかわらず異論を発信する人です。大勢と異なる異論、トンデモ情報は目立つので、売れます。もうかる。それでメシを食ってる人もいます。売れることを知り、それに特化する人もいる。 嘘でも、ある程度の信憑性のある発信を作り出すのは簡単。ネット上でそれっぽい情報を拾ってつなぐだけ。断片的な情報でも、うまくつなげれば考えない人たちを簡単に騙せる。 デマといっても、可能性として完全にゼロじゃないものもあり、否定しきれないものもある。遺伝子組み換え食品に対する不信感はその典型。将来、問題が生じる可能性はゼロじゃない。デマは「なんだかよくわからない」という漠然とした不信感と不安によって拡散する。わからないですませてないで、よく考えることだ。 飛行機は落ちることがあるから乗らないという人がいます。自転車に乗ってても事故で死亡する人はいる。すべてにリスクは存在する。目に見える身近なものについては、感覚的にわかるから不安を感じないだけです。 新型コロナウィルスに関しても、「わからない」ということが不安を助長している。メディアはいちおう説明してるけど、そもそも目に見えていないということがネックになっている。 ワクチン接種はすませました。なくてもまあ大丈夫だろうと思ったけど、ここはリスク判断をしました。国内の累計感染者数は人口の1%を超えています。1%は小さくないリスクです。副反応その他の接種リスクに比べると大きいと判断しました。 感染しても無症状か軽症だとたかを括ってるのかもしれない。感染していれば、周囲にウィルスをばらまく恐れのあることを忘れてるんじゃないか。自分さえ大丈夫ならいいと思ってるのか。 ワクチンを接種したあとに感染することがある。死亡することもある。当たり前だ。どんな薬であれ、リスクは存在する。自転種に乗って死亡することもあるから乗らないという理屈と同じ。極少の可能性だけ見てリスクを過大視する。どちらのリスクがより大きいかで判断すべきだ。 ワクチンそのものに対する脅威論も散見される。「見えない・わからない」ことによる不安がそれらを受け入れる下地になっている。 一部では金儲けのために意図的なデマを流している。人の不安心理につけこみ、洗脳する。それが全体として事態を悪化させている。愚かしいというより腹立たしく感じる。 出版業界では、小さなマーケットではあるが、デマ本という市場がある。デマ本は売れるので、常に新たなライターが発掘され供給されている。デマ本マニュアルと、権威あるように見える肩書きさえあれば、誰が書いても同じなんです。 判断能力が健全なら、簡単に洗脳されることはない。デマ屋のエサにならぬよう、判断能力を日々鍛える必要がある。 一旦洗脳されると回復は困難を極める。本音では「ちょっとおかしいかも」と気づいてても、表面では誤りを認めない。自分が間違ってたと認めることができなくなっている。 引き戻そうとするのは逆効果。周囲の対応としては、そっとしておくことのみ。当人がクールダウンして理性を取り戻すのを待つ、ぐらいです。 当人の考えを押しつけようとしてきたら、断固とした口調で拒絶する。ここで議論にならないよう、気をつけてください。 ひょっこり通信 2021.10.17 |
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