ノブレス・オブリージュnoblesse oblige




3匹の猿



 高貴なる者は、その身分にふさわしい振る舞いをしなければならない。最近、国のリーダーにこの精神の欠落した者が続出している。

 筆頭に挙げられるは米国のトランプ。ついで中国の習近平。さらには日本の安倍晋三。ヨーロッパではそのような輩は少ない(最近、某英国で発生したという噂が…)。あちらではまだ騎士道精神や貴族的な気風が幾分残ってるのでしょうか。

 GDPで世界上位3国のトップには共通する点が多く、これは単なる偶然なのかといぶかしく思う。短絡的な自己チュー。独裁権力を指向。小心で臆病で人間の器が小さい。外聞をひどく気にする。精神は低劣なのに、悪知恵は働く。感情の振幅がすぐ顔に出る。嘘をつくことに良心の痛みがない。性根は悪く、品格はかけらほどもない。

 独裁権力指向と小心で臆病なのとは表裏一体。押さえつけておかないと権力基盤が保てないと思っている。

 このように品性下劣の輩が世界のトップに居並ぶのは前代未聞だ。こんな下劣でも、国民はそれなりに受け入れる。中国は世論調査がないが、国民の中に支持する空気があると思う。

 形ばかりの成果と都合のいいデータをかざすだけで騙せる。引っかかる人はどの国でもそれなりの割合でいる。4割ほどたらしこめばトップを維持できる。彼らはそう確信している。


 民主主義がこの惨状を招き寄せているかのよう。国のありようや運営方法を根本から見直す必要があるんじゃないか。議員選挙をやめ、議員は立候補者から抽選で選ぶ、という選択肢は以前から考えられている。首長は権力が一個人に集中するので、この方法は向かない。

 立候補そのものをやめにして、議員の選出を裁判員制度と同様に、一般から任意の抽出とする、ということも考えられている。そのほうが選挙で選ぶより、確実にましな仕事をする。現状の裁判員制度を見ればわかるでしょう。

 高い地位につき、それが長期化すればたいていの人間は腐る。人間に任せるから問題が生じる、という考えもある。欲得の入る余地のない人工知能(AI)に政治をやらせろ、という意見もある。ただしこの場合、失敗した場合の責任の取り方が難しくなる。データの取り方や、状況判断の手法次第でシステムが誤る可能性は否定できない。

 それにしても日本は悲惨だ。この7年ほどの間、一貫して大企業を潤わせ、国民の利益を削り続けた。ほんのちょっとずつなので、当の国民が実感しにくい程度に狡猾に。平均賃金の漸減、社会保険料引き上げ、ゼロ金利で利息は実質ゼロ、円安で生活費増大、年金はマクロ・スライドで減額、おまけに消費税増税。踏んだり蹴ったり。

 他の国と異なる点は、日本人が空気を読みすぎ、長い物には巻かれろの習性があること。国全体で政府になびこうとする風潮がある。低劣ぶりをも簡単に許してしまう。これが現政権を増長させ、何をやっても大丈夫だと、横柄にさせている。

 物事は徐々に進行すると実感しにくい。ゆっくり確実に悪化の方向へ向かっている。いつか好転するであろうという楽観は消えた。日本は危険領域に足を踏み入れている。個人で発言してもたいした影響はない。が、もう黙ってるわけにいかない。


ひょっこり通信 2019.10.13





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