長岡京市 裏百景

第77号

山中の不審な地図




山中の分岐案内


長岡京市の裏百景 第77号 山中の不審な地図



 上の写真の案内表記じたいには問題ない。問題は下にある地図。


 ていねいにイラストを入れてくれてなごむ。が、地図はおかしい。長法寺へ向 かう分岐道はこの案内板のすぐ後ろだ。厳密には3メートル後方。この描き方だ と距離がありすぎる。この分岐は見えにくく、知らない人はそこに道があること がわからず、行き過ぎてしまう。  「西山キャンプ場」「釈迦岳へ」「梅林」の文字レイアウトにも問題がある。 これだと釈迦岳の方向を確実に誤認する。地図の中では釈迦岳は右下(実際は西 南)になる。設置する人に要求したい。素人にもわかる地図をめざしてほしい。  次の地図も問題がある。この地図は分岐のあるところ、いたるところに設置さ れていた。なぜか最近は減っている。間違いに気づいたから取り外したわけでは なかろう。間違いを認識してないと思う。
山中の不審な地図

 中央から右下寄りの分岐地点に「立石橋」がある。その周辺の道がでたらめ。 いくら見てもどこがどこに相当するのかわからない。現在地表記もない。これで はビギナーは確実に迷う。いったいどこのどいつがこんないい加減なものを設置 したのか。責任者、出てこいっ!  この地図は改訂版が出ている。道はより詳しくなり、細かな点では改善された。 が、立石橋周辺の誤りはいっこうに改善されていない。立石橋の左右に延びる緑 の一点波線がメインのルートで、下に延びる実線は脇道です。


 下にその部分の写真をつける。小泉川を渡る小橋の先にハイキングコース地図 が掲示してあった(現在は取り外されている)。ちなみにこの橋は立石橋ではな い。立石橋から100メートルぐらい西にある、柳谷観音へ向かう赤い実線につ ながる橋だ。橋の向こうの直線が立石橋の左右に延びる一点波線。上記地図の該 当部分を拡大して右に並べた。緑のラインが奥に見える直線の道。変だというこ とはわかるでしょう。橋の向こうに北へ向かう道はないんですよ。
   


 カラープリントによる写真を見てようやく謎が解けた。この地図は柳谷観音・ 光明寺・善峯寺をつなぐルートを描いた地図なんだ。モノクロプリント地図には 「西山三山ハイキングコース」とあるではないか。三つの寺をつなぐルート以外 はすべて脇道扱いなんだ。


 カラー地図はこの案内板の左下を拡大したものです。柳谷観音の駐車場にあっ た。犯人は寺の関係者、ということが事実上判明いたしました。手前の都合しか 考えず、ハイカーを混乱させる。だから宗教屋は嫌いだというんだ。  2015.3.24



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