雑草図鑑


 from: 2018.4.1
 雑草図鑑です。
 取り上げたのは街中で見かけるありふれた植物がほとんどです。
 山野草や高山植物はスルー。
 誰もが知ってるような草花(タンポポとか)も省略。

雑木図鑑
うちの畑
「極楽」トップページ(船越聡)
このページ(雑草図鑑)
雑草文字
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行
アカカタバミ
赤片喰、赤傍食
カタバミ科葉が赤っぽいカタバミ。それ以外、カタバミとの違いは特に見当たらない。
アガパンサス
Agapanthus
ヒガンバナ科属名。種でいうとムラサキクンシラン(紫君子蘭)がこれにあたる。いかにもユリ科って感じなのですが、違うんだそうです。花期は短く、6月下旬から7月上旬ぐらい。名前はギリシャ語の「愛の花」から(アガペー+アントス)。
アキノノゲシ
秋の野芥子
キク科秋でなくても生えている。トゲチシャに少し似るが、アキノノゲシにはトゲがない。
 花
アシ → ヨシ
アップルミント
apple mint
シソ科別名:マルバハッカ(丸葉薄荷)。産毛だらけのミント。
 花です。
アメジストセージ
amethyst sage
シソ科サルビアレウカンサsalvia leucanthaとも。秋になるといたるところからニョキニョキ伸びてきます。
アメリカセンダングサ
亜米利加栴檀草
キク科ひっつき虫の一つ。葉が「栴檀(センダン)」に似ている。

センダン(左)とアメリカセンダングサ(右)
 ひっつき虫
アメリカフウロ
亜米利加風露
フウロソウ科ずっとキンポウゲの仲間と思ってたが、まるで無関係。
アレチウリ
ウリ科飾りものになりそうな可愛らしい実です。サイズは2〜3センチのチビです。
アレチヌスビトハギ
荒れ地盗人萩
マメ科ひっつき虫の一つ。やたらはびこり、べったり貼りつかれると難儀する。ごく普通にヌスビトハギと呼んでいるやつはこれ。ヌスビトハギは別種(別掲)。
 ひっつき虫(種子)
アレチハナガサ
荒地花笠
クマツヅラ科ひっつき虫の一つだけど、認知度が低い。今後はびこってくる可能性あり。小さいため、大量に貼りついた時は難儀する。
 ひっつき虫が出てきた
アレチマツヨイグサ
(メマツヨイグサ)
荒地待宵草
(雌待宵草)
アカバナ科草全体も花も大柄の野草。きれいなのでもっと増えればいいと思ってるが。
イタドリ
(スカンポ)
虎杖、痛取(酸模)
タデ科スイバに似ている。成長すると樹木のようになるが、茎が中空で柔らかく、簡単に折れる。
 茎の伸びたところ
イヌタデ
(アカマンマ)
犬蓼(赤飯)
タデ科タデはまだ食ったことないのです。若い時の葉っぱはツユクサに似ている。
イヌビエ
犬稗
イネ科カズノコグサとちょっと似ている。
イヌビユ
犬莧
ヒユ科イヌビエとごっちゃになって、つい勘違いする。
イヌホオズキ
犬酸漿
ナス科ワルナスビと混同してました。花は小さいし、葉の形がまるで違う。
イヌムギ
犬麦
イネ科カラスムギより大きい。カラスより犬のほうが大きいから?
イヌ◯◯ 「役に立たない」など、見下した意味で使われることが多い。
イノコヅチ
猪子槌
ヒユ科ひっつき虫の一種だけど、ひっつき虫にしては遠慮ぎみで、くっつきが弱い。
 葉っぱだけのとき
イブキジャコウソウ
伊吹麝香草
シソ科淡いピンクの花びら4枚の小さい花が、20ほどで一つの花のようにかたまり、地面を覆い尽くすように繁茂しています。こちらは草ですが、同じシソ科に同名の小低木がある。学名もThymus quinquecostatusと、同じですが、別種です。
イベリス
iberis
アブラナ科アブラナ科らしくない花。和名はトキワマガリバナ(常磐屈曲花)。
イモカタバミ
芋片喰
カタバミ科花は鮮やかなピンク。ムラサキカタバミやハナカタバミとの違いは、花の中央が濃い色であること。
エノコログサ
狗尾草
イネ科別名:ネコジャラシ。「エノコロ」は「犬の子」がなまったものだと。
エリゲロン → ゲンペイコギク
ページの先頭
オオアマナ → ハナニラ
ページの先頭
オオアレチノギク
大荒地野菊嚢
キク科他のキク科植物(セイタカアワダチソウ、ヒメムカシヨモギなど)との区別が難しくて諦めてました。葉の形をしっかり頭に入れましょう。
オオカワヂシャ
大川萵苣
オオバコ科、ゴマノハグサ科川べりに群落を形成してました。食べられそうな気がする。カワヂシャも似ていて、区別が難しい。
オオキバナカタバミ
大黄花片喰
カタバミ科鮮やかな黄色の花。葉っぱの斑点がチャームポイント。さほど大きな花ではありませんが、同じ黄色い花のカタバミは数ミリなのです。
 葉っぱの斑点
オオキンケイギク
大金鶏菊
キク科北米産のコスモス? 繁殖力が旺盛だということで、駆除対象の特定外来生物。だけど、花は見栄えがいい。
オオケタデ
大毛蓼、葒草
タデ科穂が大きくなって垂れ下がったイヌタデ、みたいな。大きいので見栄えする。
オオバコ
大葉子
オオバコ科和名の「オオ」は、たいていbigger(より大きい)であり、big(大きい)にあらず。オオバコの「オオ」の意味は不明。ちっちゃい草です。
 左はツボミオオバコ
オオバナミズキンバイ
大花水金梅
アカバナ科鴨川に群生してるきれいな花。と思ったら、駆除対象の特定外来生物。
オカトラノオ
丘虎の尾
サクラソウ科なかなか見かけないと思ったら、近所で咲いていた。「オカ」の意味は不明。
オキザリスoxalis → ハナカタバミ
ページの先頭
オキザリス・トライアングラリス
オキザリス・トリアングラリス
oxalis triangularis
カタバミ科濃い紫の三角形の葉っぱ。ムラサキノマイ(紫の舞)などの名前も散見するが、和名としてはまだ定着したと言えない。
オシロイバナ
白粉花
オシロイバナ科花の色はピンクのほか、黄色、白、混じった色。
 タネが出てきた
オッタチカタバミ
おっ立ち片喰
カタバミ科花の茎立ちがくっきり。ただ、なんとなくネーミングに品がないような…。
オドリコソウ
踊子草
シソ科全体はヒメオドリコソウと似ていない。花だけ見れば似ています。
オナモミ
葈耳
キク科大柄のトゲトゲひっつき虫。トゲのある皮を開くと種(実)がある。種には有毒成分が含まれるそうだ。そもそも、むくのが手間すぎて、食うような酔狂な人間がいるとも思えない(食ったことはあるけど)。
 ひっつき虫を拡大
オニタビラコ
鬼田平子
キク科コオニタビラコとの見分けは難しい。強いて挙げると、花びらが多いこと、ぐらい。
 葉っぱ
オニノゲシ
鬼野芥子
キク科トゲのあるノゲシ。煮ても焼いても食えそうにない。
オニ◯◯◯ 葉っぱが尖っているものにつけられることが多いネーミング。
オヒシバ
雄日芝
イネ科撮影に難儀する草。目立たない。メヒシバはさらに目立たない。
オランダガラシ
和蘭芥子
アブラナ科水辺に繁茂する野生のクレソン。生食するとえぐみがある。加熱して食べよう。
オランダミミナグサ
和蘭耳菜草
ナデシコ科ハコベと誤認してました。しっかり見なきゃ。
ガイラルディア
Gaillardia Arizona Sun
キク科ネーミングが気になったので挙げてます。ガイヤルドGaillardeというフランスの古い舞曲形式がありますが、遠い因果関係があるのか。
ガガイモ
蘿芋
キョウチクトウ科特徴的な花の形で見分けやすい。
 花を拡大
カキドオシ
垣通し
シソ科ムラサキサギゴケやトキワハゼとごっちゃになりかけ。よく見りゃ花も葉っぱも違うんですけど。
ガザニア
Gazania
キク科いかにもなキク科の花。"ia"という接尾辞がつくのは植物の専売特許ではありません。地名でも病名でもなんでも、名詞形にするのが"ia"の役割。
カズノコグサ
数の子草
イネ科穂を数の子に見立てている。食指をそそられない数の子。
カタバミ
片喰、傍食
カタバミ科ムラサキカタバミより花も葉も小さい。花は黄色。果実が熟すと、さわっただけで皮がはじけて粘着質の種が飛び散る。
カナリークサヨシ
加那利草葦
イネ科カナリアのエサ。部屋の飾りに使いたくなるフォルム。すでにドライフラワー状態だし。
カミツレ → カモミール
ページの先頭
カモガヤ
鴨茅
イネ科花粉症の原因だということ。ですけど、影響は受けてません。
カモジグサ
髢草
イネ科ありふれた雑草。イヌムギより穂は小さいけど、穂の数は多い。
カモミール
camomille
キク科和名:カミツレ(加密列)。野生化してはびこっている。ハーブティーにどうぞ。
カヤツリグサ
蚊帳吊草
カヤツリグサ科日本では蚊帳を吊る習慣はすたれたけど、カヤツリグサは元気です。
カラシナ
芥子菜、
辛子菜
アブラナ科種を含め、全草に辛味がある。加熱すると辛味が消えて、いろんな料理に使える。セイヨウアブラナとの区別は、今のところついていません。
 冬のロゼット状態。  豆サヤができてきた。
カラスノエンドウ
烏野豌豆
マメ科ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)ともいう。カラスノエンドウとスズメノエンドウの中間がカスマグサ、ということですが、カスマグサは見たことありません。
カラスムギ
烏麦
イネ科近縁種のエンバクは食用。カラスムギも食えるんでしょうけど、脱穀はどうする?
カラスウリ
烏瓜
ウリ科食べられませんが、カラスも食いません。
カラス◯◯ 「スズメ」と対で、サイズの大小を表すことが多い。
カラミンサ
calamintha
シソ科シソ科特有の強い芳香がたちのぼる。まだまだマイナーそうなハーブです。白花ですが、ピンクもあります。
カラムシ
イラクサ科カラムシはいくつか種類があるようだけど、見分けはつきません。
キクイモ
菊芋
キク科地中に芋を作る。ほぼ無味。石ころだらけの土を掘り起こして、小さい芋を採集するほどの値打ちはないと思うけど。
ギシギシ
羊蹄
タデ科酸味のある草です。葉がスイバよりゴワゴワしている。
 若い葉。赤みが目立つ。
キツネノボタン
狐の牡丹
キンポウゲ科花は似たようなのがたくさんあるけど、葉っぱの形に注目すれば見分けがつく。花より葉っぱに特徴があるものが多いことに今ごろ気づく。
 花を拡大
キバナコスモス
黄花秋桜
キク科花の色は黄色とオレンジ。園芸種ながら、野生化が著しい。花だけ見るとオオキンケイギクとの見分けは困難。キバナコスモスの葉っぱには、菊菜のような深い切れ込みがあります。オオキンケイギクの葉は切れ込みがない。
 左から、コスモス、キバナコスモス、オオキンケイギク
キランソウ
金瘡小草、金襴草
シソ科キランソウは花を取り上げることが多いが、ロゼットという、地を這う草に注目する。ジゴクノカマノフタという名前も持っている。そんな大層な草ではない。
 花
キンポウゲ
金鳳花
キンポウゲ科八重咲きをキンポウゲと呼び、一重はウマノアシガタ(馬の足形)と呼ぶそうだ。ただし馬の足形に似てないので、その呼び名はすたれ、ひっくるめてキンポウゲと呼ぶのが一般的。花は艶やかで美しい。有毒。
クサイチゴ → 雑木図鑑
クサノオウ
瘡の王
ケシ科八重咲きもあるそうだが、見たことない。有毒で、薬草としても利用される。
クズ
マメ科根から採った澱粉がくず粉。ただし今では「本葛粉」と明記してないのは、ジャガイモ澱粉の「偽葛粉」。やたらはびこりまくり、根絶が困難な雑草。
クスダマツメクサ
薬玉詰草
マメ科コメツブツメクサのひとまわり大きいやつ。しかし、サイズ的にくす玉はなかろう。小さい花です。コメツブウマゴヤシも似ているので注意が必要。
クリムソンクローバー → ベニバナツメクサ
ページの先頭
ゲンノショウコ
現の証拠
フウロソウ科薬草。アメリカフウロに近い仲間。ということだけど、どこがどう近いのか。
ゲンペイコギク
源平小菊
キク科エリゲロンErigeronとも。庭先などでよく見かける小さい花。白花と赤花が同居。源氏は白旗、平氏は赤旗を用いたところから、白と赤を「源平」という。
コニシキソウ
小錦草
トウダイグサ科あまりにも小さくて、オアフ島出身のあの人とは似ても似つかぬ。葉の中央に赤茶色の斑点があるとのことだが、ないもののほうが多い印象。
 これもコニシキソウらしい  これはニシキソウで、葉が大きい
コバンソウ
小判草
イネ科穂がゆらゆら揺れる。この小判が目に入らぬか!
コマツヨイグサ
小待宵草
アカバナ科工場の片隅に咲いていた。食べられると知って、注目!
コミカンソウ
小蜜柑草
コミカンソウ科赤い可愛らしい実が連なるようです。期待して見守りましょう。別名のキツネノチャブクロ(狐の茶袋)はほぼ使われていない模様。
 赤い実が出てきた
コメツブツメクサ
米粒詰草
マメ科黄花でチビのツメクサです。コメツブウマゴヤシとの区別がまだついてません。
コモチマンネングサ
子持ち万年草
ベンケイソウ科若い時はコケに見える。大きな群落を作るが、広範囲には散らばってはいない。園芸種ではセダムという名で売られている。
 花が咲く前
サルトリイバラ → 雑木図鑑
サルビアレウカンサ → アメジストセージ
シバザクラ
芝桜
ハナシノブ科白いのは「リトルドット」というそうです。ドット(斑点)はどこにもありません。
 ピンクのシバザクラ
シマスズメノヒエ
島雀の稗
イネ科長いイモムシのような雑草。覚えにくく、わかりづらい和名は改善の余地あり。ナガイモムシソウ、とか。近縁種(スズメノヒエ)などと似通っていて、区別は難しい。
ジュズダマ
数珠玉
イネ科かつてはごく普通に見られたが、近年、数が減っている。これの栽培変種がハトムギ。
シラン
紫蘭
ラン科「知らん」では済まされないほど、よく見かける花。
シロザ
白藜
アカザ科、ヒユ科アカザと同種らしいが、赤いのは少なくなった。
 こちらはアカザ
シロツメクサ
白詰草
マメ科昔、詰め物に使った草。クローバーです。効用の鎮咳というのを信じて服用したことがあるが、効果はさっぱり。
 こちらはムラサキツメクサ(紫詰草)
スギナ
杉菜
トクサ科つくし(土筆)です。スギナは、栄養茎をスギナ、胞子茎をツクシと呼ぶそうです。ツクシは佃煮やおひたし。スギナはスギナ茶に。
ススキ
芒、薄
イネ科ススキは曲者です。イネ科の野草をあれこれ調べてて、「これってなんだっけ?」と、わからなくなるやつです。ありふれていて有名なのに戸惑ってしまう。穂の色が微妙に変わることが原因してると思う。「これがススキだ」という決定的な特徴をまだ掴めていません。
スズメウリ
雀瓜
ウリ科実は緑だけでなく、いろんな色があって可愛らしい。園芸種だが、野生化も見られる。
スズメノエンドウ
雀野豌豆
マメ科カラスノエンドウよりほっそりした葉っぱ。
 右がカラスノエンドウ
スズメノカタビラ
雀の帷子
イネ科帷子というイメージではありませんが。
スズメノテッポウ
雀の鉄砲
イネ科「鉄砲」のイメージとは結びつかない。スズメノネコジャラシ。
スズメノヤリ
雀の槍
イグサ科雀の名を冠する野草は多い。大きさを表す尺度として使われ、「小さな」を意味する。
スズメ◯◯ サイズの小さいことを表すことが多い。
スズランズイセン
鈴蘭水仙
ヒガンバナ科別名:スノーフレーク。スイセンといっしょに咲いてることが多い。ユリ科ではなかったんだ。スズランもまたユリ科ではなく、ヒガンバナ科でもない。分類は難しい。オオバジャノヒゲに似ているが、花のつきかたが違う。
 花を拡大
ストロベリーキャンドル、ストロベリートーチ → ベニバナツメクサ
ページの先頭
スノーフレーク → スズランズイセン
スペアミント
spearmint
シソ科ミントの仲間は識別が難しい。
スベリヒユ
滑莧
スベリヒユ科ほぼ無味です。園芸品種のハナスベリヒユはポーチュラカportulacaともいう。
 一面のスベリヒユ。栽培してる?
セイタカアワダチソウ
背高泡立草
キク科昔は花粉症の原因植物だ、などとデマが飛んでました。
写真は開花前の状態。
 枯れたセイタカアワダチソウ
セイバンモロコシ
西播蜀黍
西蕃蜀黍
西蛮蜀黍
西藩蜀黍
イネ科漢字表記はバラバラで、何が正しいのか、不明。
セイヨウヒキヨモギ
西洋引蓬
ゴマノハグサ科
ハマウツボ科
黄色のきれいな花。大きな川の河川敷によく群生しています。よく見かける草なのに、長らく名前がわかりませんでした。分類はまだ確定してないようで。
ゼニアオイ
銭葵
アオイ科アオイの仲間では、たぶんいちばん花が小さい。ウスベニアオイという、よく似た植物があって、まぎらわしい。
ゼフィランサス
Zephyranthes
ヒガンバナ科 or ユリ科ピンクの花もあります。
セリ
セリ科猛毒のドクゼリは見たことがない。ないからといって気を抜いてちゃいけない。根を見れば一目瞭然なのだが。
センニチコウ
千日紅
ヒユ科ベニバナツメクサと似ている。ベニバナツメクサの葉が丸みを帯びているのに対し、センニチコウの葉は先が尖る。赤い色も、ベニバナツメクサのカロチノイド系に対し、センニチコウのほうはアントシアニン系。
センニンソウ → 雑木図鑑
ダールベルグデージー
dahlberg daisy
キク科可愛らしいキク科の花を見つけた。外国産でした。ダールベルクが正しそうですが、人名のようです。
タチアオイ
立葵
アオイ科大柄の花で、白からピンク・赤までいろいろある。
タネツケバナ
種漬花
アブラナ科稲もみを水に浸ける時期に花が咲く。というネーミングらしい。現代人の感覚では結びつかないネーミング。種つけ時期に限らず、雑草としてあちこちで生えてくる。味はクレソンに似る。生だと苦味があるので、ちょいと茹でる。
チガヤ
茅萱
イネ科チガヤの穂は美しい。穂は花の一種。実とともに茎の先っぽにかたまってついている。写真の中の黄色い花はクスダマツメクサ。
チカラシバ
力芝
イネ科ピンとこないネーミング。「シケンカンブラシ」とかに変更を依頼したい。
ツキミソウ
月見草
アカバナ科花の色に濃度差が見える。群生すると見応えがある。琉球月見草が別種かどうかはまだ判明しておらず。
 花の色の色々
ツタバウンラン
蔦葉海蘭
オオバコ科塀ぎわなどでちょくちょく見かける。かつてはゴマノハグサ科に分類。ゴマノハグサ科のトキワハゼなどと似ている。
ツヅラフジ → 雑木図鑑
ツボミオオバコ
蕾大葉子
オオバコ科秋から冬にかけてロゼット状の葉が地面に張り付く。近年はオオバコが減って、ツボミオオバコが優勢になった印象がある。
 若い株
ツルニチニチソウ
蔓日々草
キョウチクトウ科ツルニチソウとも。蔓(ツル)っぽくは見えない。葉っぱは斑入りのものがある。
ツワブキ
艶蕗
キク科フキと同様、茎は食べられるようだ。でも、自生してるツワブキをあまり見ない。
デイジー → ダールベルグデージー
ページの先頭
トキワツユクサ
常磐露草
ツユクサ科葉っぱはツユクサに似るが、花は似ても似つかぬ。
トキワハゼ
常磐爆
サギゴケ科ムラサキサギゴケとの見分けは難しい。中央部分の黄色い斑点が違う、ぐらい。
ドクダミ
蕺草
ドクダミ科天ぷらにしたり、干してお茶にすると、あの嫌味なにおいが消えて、おいしくいただける。十薬という呼び名もあるが、現在ではほぼ使われない。
トゲチシャ
刺萵苣
キク科特徴的な葉っぱの形。まるで両刃の斧のようないかめしさ。葉っぱの裏は葉脈に沿ってトゲがあるが、小さく、刺さるほどではない。
「萵苣(チシャ)」はレタスの和名。どうしてこの名がついたのかは不明。
葉は水平から90度ねじれ、垂直につくという変り種。斧で威嚇するかのよう。朝夕の波長の短い太陽光を好むのか。
 こちらはチシャ(レタス)
トラノツメ → ネコノツメ
ナガエコミカンソウ
長柄小蜜柑草
コミカンソウ科コミカンソウにちょっと似てるけど、明らかに違う。調べて初めてこの名を知った。
ナガミヒナゲシ
長実雛芥子、長実雛罌粟
ケシ科別名でポピーとかコクリコとかグビジンソウ(虞美人草)とか、いろいろ呼ばれる。アヘン成分は非常に少ないようです。吸引は試してません。
ナズナ
(ペンペングサ)
アブラナ科春の七草の一つ。ですが、草を見て食欲が全然わきません。
ナヨクサフジ
弱草藤
マメ科とあるサイトではカラスノエンドウと断定していた(なにゆえ?)。
ナワシロイチゴ → 雑木図鑑
ニワゼキショウ
庭石菖
アヤメ科花はしばしばピンクと白が混じって咲いている。
 白花と種のさや
ニワホコリ
庭埃
イネ科細かいので撮影できなかった。で、現物をスキャン。 実を言うと、似たような野草があるので、ニワホコリだという確証がないのです。
ヌスビトハギ
盗人萩
マメ科ひっつき虫。よく見かけるほうはアレチヌスビトハギ(別掲)。こちらは種子が二つ単位でできる。アレチヌスビトハギは3〜4コ数珠つなぎ。
 種子  葉
 花は小さめ
ネコノツメ → 雑木図鑑
ネジバナ
捩花
ラン科雑草の花の中では美しい部類になる。モジズリともいうそうだが、その名で呼んだのを見たことも聞いたこともない。
ネズミムギ
鼠麦
イネ科カラスムギよりずっと小型。なぜかスズメムギではなくネズミムギ。イヌムギもあるが、ネコムギはない。
ネモフィラ
nemophila
ムラサキ科、ハゼリソウ科鮮やかな青。花壇を覆いつくしてます。和名はルリカラクサ(瑠璃唐草)。
ノウゼンカズラ → 雑木図鑑
ノゲイトウ
野鶏頭
ヒユ科小泉川で発見。きれいな花だったのでぜひとも調べたくなりました。ドライフラワーにすると飾りになりそう。
ノゲシ → ハルノノゲシ
ページの先頭
ノコンギク
野紺菊
キク科いかにもキク科の花という感じで、爽やか。ヨメナに似ているということだが、認識していなかった。
ノビル
野蒜
ヒガンバナ科、ユリ科以前はでかい株を見かけたものだが、最近は小型になったような。「蒜」はネギのこと。柔らかい葉や丸い根を食す。
ノブドウ → 雑木図鑑
ノボロギク
野襤褸菊
キク科独特のヨレヨレした葉が特徴的な雑草。この葉っぱがボロの名前の元らしい。
 花が咲いたところ
ハゼラン
爆蘭、米花蘭
ハゼラン科、スベリヒユ科野生化する観葉植物。花よりも、小さな赤い実が美しい。
ハタケニラ
畑韮
ヒガンバナ科、ユリ科ニラっぽい臭いは希薄。味はイマイチ。
ハツユキカズラ → 雑木図鑑
ハナカタバミ
花片喰
カタバミ科ムラサキカタバミを大きくして園芸種にしただけ、という気もする。園芸店では「オキザリス」という名前で売っていた。オキザリスはカタバミ科全体のこと。「オキザリ草」というネーミングもあった。それはちょっと可哀想。
ハナニガナ
花苦菜
キク科キク科の野草は似たようなものが多く、花だけでは判別不能。葉のつき方、全体の姿、いちばんキーとなるのは葉っぱの形。
ハナニラ
花韮
ヒガンバナ科ネギ亜科オオアマナに似ているが、オオアマナは花の中心が出っ張っている。
ハハコグサ
母子草
キク科茎が立ち上がる前はロゼット状で地面にピタッと貼りつき、除草しにくい草。
ハルガヤ
春茅
イネ科穂がきれいです。大原野で見つけました。
ハルジオン
春紫菀
キク科ヒメジョオンとの判別が難しく、二つが同じ場所に咲いてることさえある。
ハルノノゲシ
春の野芥子
キク科芥子(ケシ)とは似ていない。オニノゲシとはいまいち区別がついてません。単に「ノゲシ」と言うこともある。
 花を大きく
ヒカゲノカズラ
日影の葛、日陰鬘、日陰蔓
ヒカゲノカズラ科モシャモシャと生えていて、つい触りたくなる。天然のクッション。
ヒガンバナ
彼岸花
ヒガンバナ科珍しく白花といっしょに咲いていた。
ヒナギキョウ
雛桔梗
キキョウ科下のヒナキキョウソウと名前がまきらわしいが、花以外の姿は大きく異なる。茎がすっと立ち、先端に一つだけ花が咲く。
 花を大きく
ヒナキキョウソウ
雛桔梗草
キキョウ科キキョウソウというのもあるそうですけど、見たことありません。
ヒナゲシ → ナガミヒナゲシ
ヒメイワダレソウ
姫岩垂草
クマツヅラ科リピア、リッピアlippiaとも。繁殖力が強く、しばしば花の絨毯を形成する。また、法面(斜面)の崩落防止用にも利用される。
ヒメオドリコソウ
姫踊り子草
シソ科花の形はホトケノザとよく似ている。色と花のつき方が違う。
 花を拡大してみよう
ヒメコバンソウ
姫小判草
イネ科コバンソウのミニチュア版。三角形で、小判には到底見えず。
ヒメジョオン
姫女菀
キク科最もありふれた野草なので、存在すら忘れられている。
ヒメツルソバ
姫蔓蕎麦
タデ科白とピンクが混じってちっちゃい花がごちゃごちゃ咲いてます。
ヒメヒオウギ
姫檜扇
クサスギカズラ目、アヤメ科真ん中に赤いハート型が入ってるような錯覚がありました。白と赤。写真画像を一枚にまとめたけど、うまくいかない。
同じ6弁花で白と赤のニワゼキショウと似てるが、花はヒメヒオウギのほうが大きい。
フリージア・ラクサという名前で流通してるようだ。
ヒメヒオウギズイセン
姫檜扇水仙
アヤメ科鮮やかなオレンジ色の花が目立つ。上のヒメヒオウギとはなんの関係もありません。繁殖力は旺盛で、写真のように水辺の斜面で群生していることもある。
ヒメムカシヨモギ
姫昔蓬
キク科あまりにもありふれているので、花が咲いても誰も振り向いてくれない可哀想な姫。
ヒメリュウキンカ
姫立金花
キンポウゲ科花びら8枚ぐらい。リュウキンカの花びらはもうちょっと少ないようだ。
ヒメ◯◯ サイズの小さいことを表す。
ヒャクニチソウ
百日草
キク科ポピュラーな花なのに、最近まで名前すら知らず。今のところ自生では見かけない。
ヒレタゴボウ
鰭田牛蒡
アカバナ科花びらの先がちょこんと尖る。アメリカミズキンバイという名もある。ただいま勢力圏を拡大中。
フウロソウ
風露草
フウロソウ科種名ではなく属名です。なので範囲が広い。アメリカフウロは別途あげています。
フジバカマ
藤袴
キク科街中でもときおり見かける。大原野のフジバカマ苑では原種が育成されている。
ブタナ
豚菜
キク科タンポポに似るが、こちらは茎わかれする。タンポポの茎がまっすぐなのと対照的に、なよなよと曲がっている。
 葉っぱ
フユイチゴ → 雑木図鑑
フヨウカタバミ
芙蓉片喰
カタバミ科カタバミの園芸品種。花のでかいカタバミ。写真のはまだ蕾です。
ヘクソカズラ
屁糞葛
アカネ科フェンスにはびこる雑草。花は可憐。フェンスの縦軸に細かくきっちり巻きつくので、除去には苦労する。
 枯れた実  花
ベニバナツメクサ
紅花詰草
マメ科園芸種らしいが、川の土手などに自生してるきれいな花。クリムソンクローバーcrimson cloverとか、ストロベリーキャンドルstrawberry candle、ストロベリートーチstrawberry torchなどとも呼ばれている。時々センニチコウとごっちゃになってしまう。
ヘビイチゴ
蛇苺
バラ科いまだに毒イチゴと思ってる人がいる。まったくの無味で、イチゴ特有の酸味甘みがゼロ。だから誰も口にしないだけ。
ヘラオオバコ
箆大葉子
オオバコ科葉は根元からたちあがっている。この葉がヘラに似るゆえのネーミングらしい。穂が可愛らしく、ドライフラワーにしたくなる。
ペンペングサ → ナズナ
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ホウライシダ
蓬莱羊歯
ホウライシダ科シダ植物。石垣や石畳の端っこなどにモシャモシャ生えてるやつ。なぜこんなに石が好きなのか。
ホオズキ
鬼灯
ナス科うちのプランターで大発生。抜いたら、根の張り方が凄まじかった。なぜいきなり大量発生したのか、不明。
ホシアサガオ
星朝顔
ヒルガオ科マルバルコウ同様、ときおり大群落を形成する。
ホトケノザ
仏の座
シソ科春の七草にある同名植物とは別種。こちらは弱毒を持つ。間違えて天ぷらなどにして子供に食わせてる人もいる。七草のホトケノザは、現在ではコオニタビラコという。
ホトトギス
杜鵑草
ユリ科属名です。この仲間をあまり見かけませんが、近所にたまたまあったもので。
マツバウンラン
松葉海蘭
ゴマノハグサ科目立たないけど、よく見るときれいで、目を止めてしまう。
マツヨイグサ
待宵草
アカバナ科宵待草は竹久夢二の造語。この花はあまり見かけない。
ママコノシリヌグイ
継子の尻拭い
タデ科茎に細かい鋭いトゲがびっしり。なかなかきついネーミング。
マメアサガオ
豆朝顔
ヒルガオ科ホシアサガオの色違いと認識してました。
マメヅタ
豆蔦
ウラボシ科丸い可愛らしい葉っぱ。よく岩にへばりつくが、コンクリート擬木にまで。頑張るマメヅタ。
マルバハッカ → アップルミント
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マルバルコウ
丸葉縷紅
ヒルガオ科9月から10月、「これでもか!」というほど大量に咲く。小さい花だが量で圧倒。
ミズヒキ
水引
タデ科キンミズヒキと混同していた。キンミズヒキはバラ科だと。
ミゾソバ
溝蕎麦
タデ科近くへ寄らないとママコノシリヌグイと区別がつかない。ソバとはさほど似てない。
ミツバ
三つ葉
セリ科店で売ってるやつとはちょっと違うが、摘んで香りをかげばミツバとわかる。
ムシトリナデシコ
虫取り撫子
ナデシコ科茎がネバネバ。といっても、虫が捕らえられるほどではない。鮮やかなピンクの花が目を引く。白花もあるようだけど、白では映えないでしょう。
ムラサキカタバミ
紫片喰
カタバミ科紫ではなくピンクの花。クローバーと呼ぶのは誤り。クローバーはシロツメグサです。
 花です。
ムラサキクンシラン → アガパンサス
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ムラサキケマン
紫華鬘
ケシ科きれいだけど、ケシ科だからね。お試しに味見、なんてことはしないほうが…。
ムラサキゴテン
紫御殿
ツユクサ科パープルハートPurple Heartとか、セトクレアセアSetcreaseaという名前もありますが、「紫御殿」の御大層な名前には勝ち目がありません。
ムラサキサギゴケ
紫鷺苔
サギゴケ科トキワハゼとの見分けは、よく見ないと難しい。中央部分の黄色い斑点が違っている。
ムラサキツメクサ
紫詰草
マメ科アカツメクサとも呼ぶようだが、赤い花も紫の花も見たことない。昔の人は色覚異常があったのか、ピンクの花を「ムラサキ」と呼んでいる。
メドハギ
筮萩
マメ科きりっと立ち上がる姿が清々しい野草。キク科と思い込んでいたが、なんと、マメ科でした。
メハジキ
目弾き
シソ科特徴的な姿なので、わかりやすい。けど、あまり見かけない。
メリケンカルカヤ
米利堅刈萱
イネ科「メルケンカルカヤ」という表記もありますけど、アメリカを「アメルカ」とは言わんでしょ。「メリケン」はアメリカンのなまりです。
モミジアオイ
紅葉葵
アオイ科きれいな花ですが、なかなか見当たらない。花を育てたいならこのへんが狙い目かも。
ヤエムグラ
八重葎
アカネ科ありふれて、どうでもよさそうな雑草ですが、毒素排泄の薬効のあることを知りました。八重の塔になったヤエムグラは見かけませんが、八重の草叢(やえのくさむら)というイメージを持てば、名前を覚えやすい。
ヤブガラシ
(ビンボウカズラ)
藪枯らし
(貧乏葛)
ブドウ科蔓性の植物。木やフェンスにおおいかぶさるにからみつく。引っ張ればズボッと抜けるので、除去は難しくない。
 若い株
ヤブジラミ
藪虱
セリ科実はひっつき虫。実全体が剛毛に被われる。べったり貼りつかれると、取りにくくて難儀する。ひっつき虫だけ見るとアレチハナガサと区別がつきにくい。
 形を見えやすくするため、スキャン。  花
ヤブミョウガ
薮茗荷
ツユクサ科しばしば群生している。若い芽が食用というが、目につくのは葉が大きくなって花も咲いてからだ。
ヤブラン
藪蘭
キジカクシ科栽培種。ぼちぼち野草化していてもよさそうな気がするのだが。園芸ではリリオペという名前でも呼ばれる。
ヤマノイモ
山の芋
ヤマノイモ科ジネンジョ(自然薯)という呼び名もあるが、普通はヤマノイモと言っている。むかごというちっちゃなイモがつるにびっしりつくが、触るとポロリと落ちる。なので集めるのは大変。
ユウゲショウ
夕化粧
アカバナ科花弁は4。小さいながら、愛らしい花。他のアカバナ科に較べても花は小さい。
 白い花がありました。
ユキノシタ
雪の下
ユキノシタ科葉っぱがふわふわもちもち。天ぷら以外の食べ方を知りません。
 花が咲きました。バックのピンクはムラサキカタバミ。
ヨウシュヤマゴボウ
洋種山牛蒡
ヤマゴボウ科いかにも美味しそうな有毒植物。子供が多食して死亡した例もある。
 熟した実が落ちてます。
ヨシ
葦、芦、蘆、葭
イネ科「アシ」ともいう。やたら背が高く、河原に繁茂する。
ヨメナ
嫁菜
キク科グランドカバーみたいに丈が低く、群生していた。八条が池の前のふれあい回廊のみちで。
リピア、リッピア → ヒメイワダレソウ
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リリオペ Liriope → ヤブラン
ワルナスビ
悪茄子
ナス科ちっちゃい実がなります。花はジャガイモの花とほぼ同じ。「ワル」のいわれの元かどうかは知らんが、鋭いトゲがある。