ディープな秘境 七面大明神と岩滝廃寺と竜の背骨(高槻市成合)

七面大明神と岩滝廃寺と竜の背骨(高槻市成合)
最寄り駅:JR高槻駅(少々遠い)

七面大明神

 関連エリア:山歩きMap 太閤道 しらみつぶし
 関連ヤマレコページ:林道大谷線から七面大明神

七面大明神と岩滝廃寺(高槻市成合)の周辺地図


高槻市成合の林道大谷線へ行くまでの途中に岩滝寺という荒れ果てた寺があった。心霊スポット、だったそうだ。今は古い寺務所も石像も撤去され、ひっそりとしている。

それだけならどうでもよかったんだけど、境内に岩山を登っていく階段がある。どこに通じるのかと登ってみたが、途中、倒木がひどく、諦めた。

白い階段

階段の倒木

この上に七面大明神があるという掲示を見て、調べてみようという気になった。ただ、相当に険しそうという気配はあった。


下調べを十分にし、出直した。林道大谷線からの分岐が一つ、未調査のままだった。これが七面大明神につながってるという可能性があった。下の写真がその登り口。

林道大谷線からの分岐

しかしこれは方向違いへ向かっていた。90度方向転換し、山頂へ向かう。山頂付近に道はあったが、鉄塔のための道だった。

七面大明神の場所が特定できていなかった。道もないので、こっちのほうと思い定めた方角へ向かうのみ。それでも見つかった。

七面大明神

管理もされていなさそうで、鳥居の横木も取れて落ちたまま。

鳥居の横木

どこがどう七面なんかなあと思ったが、何も書いてないのでわかりませんでした。

右側のやつ「大天狗」とあります。左は「小天狗」。なんのこっちゃ。

大天狗の石碑

雨よけのシートを乗せるらしいパイプの設備はそのまま残ってるけど、あとはなんにも。

雨よけのシート用のパイプ?

岩滝廃寺へ降りる道はなく、急坂をひたすら降りるのみ。今度は目的地が明確なので迷わない。ただ、ほぼ45度の下りはきつい。

道も登り降りするためのロープも何もない。階段や手すりがあったのは下のほうの一部のみ。よくこんなところに神様を祀ったもんだ。

山の神さまは恐ろしい神様で、怒りに触れると命を失ったり不幸な目にあったりすると、下の古い看板には書いてある。しかし祟られたのは、あんなところに祠を設置された神様のほうではないか。アクセスできる道はなく、急な斜面の上にある。おかげで誰も寄りつかなくなり、僕の前に人が訪れたのは何年前かわからないぐらい。なんでこんなところに作ったんだろうね。

岩滝廃寺に到達。岩山の中途に不動明王らしきものが安置されている。

不動明王?

パイプの先に竜の口。かつて滝行が行われていたものと思える。

竜の口

全貌を捉えるのが難しいのだが、岩滝廃寺の西側に竜の背がうねるような岩山が走り、奇観を呈している。うまく撮影できなかったのが残念だ。

竜の背

竜の背

廃寺となったが、岩滝寺は現在、同じ道筋の街寄りに存在します。寺の敷地は小さくなった。なんの特色もない凡庸な寺。

岩滝寺

廃寺の前にあった象の石像はどこへやったのでしょうか。鼻が折れて不恰好になってたから、こっそり処分したんでしょうかね。

ヤマレコマップ。Sがスタート地点で、岩滝廃寺。Gはゴールで、岩滝寺。

赤いラインが経路です。Sから右へ行って山に登って戻ってきてます。地図は国土地理院ですが、場所名をほとんど何も書いてないので、わかりづらい。


自前の写真じゃないけど、象の石像写真。上に何か乗っかってますね。不死鳥でしょうか。


2021.9.23





[追記2021.10.24]

竜の背骨の写真に再度挑戦。どうだろうね。

竜の背骨

竜の背骨

竜の背骨

竜の背骨

竜の背骨に囲まれた窪地がある。かつて沼があったと思える。

竜の沼

角ばった岩がやたら多い。山が岩山。水流に削られ、ここに転がりこんだかのようだ。

この地になんらかの謂れや言い伝えをこじつけてもよさそうなものなのに、ただ圧倒的な現物だけが存在している。

11月18日、七面大明神の東にある人の踏み跡道をチェックしました。想定どおり、断崖絶壁にぶち当たるだけで、進めません。この件はヤマレコ山行記録のほうにのっけたので、こっちは省略します。

林道大谷線から七面大明神



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