あるよね、第三波


あるよね、第三波

新型コロナウィルスはおそれられている。得体の知れないものは怖い。知れば正しく対処でき、過剰な恐怖も感じなくなる、だろうか。

名前がついている。SARS CoV-2(サーズ・コヴツー)。当初、COVID-19(コーヴィッド・ナインティーン)だと錯覚していた。こちらはこのウィルスによる感染症の名前だった。

以前、間違ったままCOVID-19だと言ってしまい、それを間に受けた人が公表した文章の中に、誤りがそのまま載っていた。僕はその時点では正しく認識してたんだけど、後の祭り。


各種の毒物と同じで、ウィルスという毒物のリスクには、ウィルスそれぞれに濃度差があります。毒物は種類+量により危険度のランクが変動する。塩も青酸カリも、摂取量次第では最大リスクの死亡に至る。許容量はその毒物の種類によって異なる。

「有毒=即死亡」と単純化したがる人がいる。「有毒植物です」と言えば「なめただけでも死ぬ」と思っている。口に入れただけで死ぬような強力な有毒植物を、僕は知りません。食草と毒草の単純二分法が間違いの元です。


ウィルスを陽性・陰性の二分法で分けるのもまた問題です。ウィルスが検出されれば、どんなに少なくても「陽性」。ウィルスに侵入されても検出されなければ「陰性」。ほとんど意味なし。

侵入へのプロセスがある。体に付着する。粘膜から体内に侵入する。免疫系の抵抗にあう。全滅せず、すり抜けて細胞にもぐりこむ。ここまででは発症に至らない。なぜか。ウィルス量が少なすぎて、症状が出るほどの激しい反応が起こらないから。

ちなみに体内侵入以降は、すべて「感染」。だけど、量が少なすぎて多くは「陰性」になります。

細胞内でウィルスが爆発的に増殖し、大量生産される。侵入された細胞は壊され、体内にウィルスがばらまかれる。ここから免疫系との戦争が始まり、めでたく「発症」となる。

発熱などの症状はウィルスVS免疫系の戦争によって引き起こされる。免疫が勝てば回復となるが、それでも「陽性」のままです。ウィルスが死滅してても、分解されなかったウィルス遺伝子が残り、検出されたら「陽性」。

ウィルス優勢の場合は重症化し、回復まで長期入院するか、もしくは死亡に至る。避けるべきは「陽性」「感染」ではなく、「重症化」です。

免疫系の健全性を維持することが最優先事項です。適度な睡眠、栄養バランスのとれた規則正しい食事、ストレス回避。ウィルスが怖いからといってウツウツ引きこもっていては免疫系が弱まります。

感染するのは、免疫系統がなんらかの理由で弱体化してる場合。あるいはいっときに大量のウィルスを呼び込み、細胞への侵入を阻止しきれなくなった場合。浴びる量は極力少なくしましょう。

マスクをつけることは、免疫の弱い周囲の人を守ることにもなる。まわりのストレス緩和にもなります。マスクせずに平然としてるのを見るだけで血圧が上がる、という人もいるわけですから。

見えてはいないけど、ウィルスは日常空間の中にうっすらと存在してます。みんな吸い込んでますよ。でも、免疫がそのつど一つずつ潰してくれている。だからたいがいの人は発症に至らず、重症化もない。


ひょっこり通信 2020.10.11

だれも知らない小さな世界 ・・・ウイルスの楽しき世界

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