極楽page(管理人のページ) |
アイルランド音楽に関しての本は図書館にほとんどなく、ネットに関連の日本語サイトもなかなか見つからない。そんなにマイナーな世界だったのかと、意外な思いがします。個人的にはJ−POPよりもはるかにメジャーな世界です。思い立ってページを作ってしまったので、未完成です。気長に構築を見守ってください。 |
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アイルランドの名曲を訪ねてみましょう
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■アイルランド(周辺)音楽用語辞典■ | |
アコーディオン accordion(英) |
蛇腹式の楽器の一種。昔は手風琴という呼び名もあった。同類にバンドネオン、コンサーティナがある。鍵盤式を鍵盤アコーディオン、あるいはピアノ・アコーディオンといい、ボタン式をボタン・アコーディオンという。ボタン式のほうが素早いキー移動ができるという特徴がある。アイルランドではボタン・アコーディオンが主流。 |
イルン・パイプス(イーリアン・パイプス、イリアン・パイプス、ユーリアン・パイプス) uilleann pipes, uilliean-pipes(アイルランド) |
アイルランドのバグパイプ。右腕を使ってふいごで袋に空気を送り込み、左腕で袋を押さえてパイプから音を出すしくみの楽器。世界的にも珍しい「吹かない」管楽器。 |
エア(エール) ayre, air(英) |
もとは16世紀末から17世紀にかけての英国の歌曲。「歌」の意味で、ゆったりと歌うような曲をさす。組曲の中では旋律的な小曲にあてる。日本では主として口パクの形態模写のことをさす。 |
ケーリー(ケイリー) Ceilidh(アイルランド) |
アイルランドやスコットランドの伝統的なダンスパーティー。もともとはゲール語で「人の集まり」を意味した。ケリー・ジョークで知られるケリーKerryはアイルランドの地名で、無関係。 |
ケルト音楽 Celtic traditional music(英) |
ケルト文化圏の伝統音楽、または伝統音楽に根ざした新作のポピュラー音楽。アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランスのブルターニュ、スペインのガリシア、カナダなどに広がる音楽圏。米国のアパラチアなどもケルト音楽圏といえる。ケルトの音楽家は、フィドルやヴォーカルなどで少々音程の怪しい人が多いが、あまり気にしてない様子。アイリッシュトラッドのミュージシャンはケルトと呼ばれるのをいやがる。 |
コンサーティナ(コンチェルティーナ) concertina(英) |
両手で持って弾く手風琴の一種。小型のボタン・アコーディオンのようなもの。 |
ジグ jig(英) |
八分の六拍子、または八分の九拍子の舞曲。トゥルル、トゥルルという、アイリッシュ特有のリズムに乗せて演奏される。クラシック音楽のジーグ(ジグ)gigue(仏)と基本的には同じだけど、演奏イメージはかなり異なる。 |
ステップ・ダンス。 step dance(英) |
上半身を動かさず、足だけで踊るダンス。 |
セット・ダンス set dance(英) |
アイルランドの伝統的なダンスの一つ。八人一組で踊る。 |
チャンター chanter(英) |
歌い手。聖歌隊員。あるいはバグパイプの主唱管。 |
ティン・ホイッスル tin whistle(英) |
金属製のシンプルな構造の縦笛。リコーダーと違い、裏側には穴が空いてない。ホイッスルと略すこともある。 |
トラッド(トラディショナル) trad. (traditional)(英) |
各地域の伝統的な音楽。もしくは伝統的な音楽をベースにした音楽。 |
ハーディ・ガーディ hurdy-gurdy(英) |
古い民族楽器。バロック音楽から乞食の物乞いにまで広く使われた。棹のない弦楽器で、ふいごで空気を送り込む。最近また見直されて復活してきている。フランス語ではヴィエル・ア・ルvielle à roue、スペイン語はビオラ・デ・ルエダviolla de rueda / vihuela de rueda。 |
ハイランド・パイプス highland pipes(英) |
スコットランドのバグパイプ。口で袋に空気を送り込み、袋を押さえて音を出す。 |
バウロン(ボーラン、ボズラン、ボワラン) bodhran |
片面に山羊革を張った太鼓。民族音楽に使用される。 ご当地のアイルランドでは、バウロン奏者は嫌われ、セッションでは白い目で見られるそうです。場とタイミングをわきまえず大きな音を出し、無粋に鳴らす輩が少なくないということで。貧乏なバウロン奏者が一人亡くなった時、葬儀費用すらないので、仲間のミュージシャンがパブで1シリングずつのカンパを集めたことがありました。一人のフィドラーが「何のカンパだ?」と聞いたので、「バウロン奏者が一人亡くなったので、葬儀のために1シリングずつの集めてるんです」と言ったところ、フィドラーは2シリング放って、「これでバウロン奏者を二人葬ってくれ」と、言ったとか。 |
バグパイプ bagpipe(英) |
風笛。ヨーロッパを中心とした各国の民族音楽で用いられる楽器。袋に息を吹き込むタイプが主流だが、アイルランドではふいごで空気を送り込むイーリアン・パイプス(イルンパイプ)uilleann pipesが使われている。 → イルン・パイプス ギリシアのバグパイプはツァンブーナtsambouna、ハンガリーのバグパイプはドゥーダdudaという。 |
フィドラー fiddler |
フィドル=ヴァイオリンだが、フィドラーとヴァイオリニストは微妙にニュアンスが異なる。フィドラーには侮蔑的あるいは自虐的な意味合いがある。譜面を読めるのがヴァイオリニスト、読めないのがフィドラーだというジョークがある。『屋根の上のバイオリン弾き』は、正しくはヴァイオリニストではなく、フィドラー。 |
ブズーキ bouzouki |
ギリシャ起源の撥弦楽器。胴はマンドリン型。 |
ホイッスル → ティン・ホイッスル | |
ホーンパイプ hornpipe(英) |
速い動きを伴う活発な舞曲。 |
ボタン・アコーディオン → アコーディオン | |
リール reel(英) |
きわめて速いテンポの舞曲。 |
リコーダー recorder(英) |
リードをもたない縦笛の一種。もとは木製だが、今は樹脂製のものが多い。ブロックフレーテとも呼ぶ。 |
リルティング lilting(英) |
口三味線。適当に母音と子音を組み合わせて歌う。意味は「うきうきした」。 |
アイルランドを含む各地ケルトのミュージシャンについて、恣意的にご紹介 | |
ミュージシャン名 | 主な曲名など(適当) |
アヌーナAnuna [Anu´na] | 『サイレント・オ・モイルSilent, O Moyle』 『シューラ・ルーン(シューリ・ルゥ)Siuil A Ruin [Siu´il A Ru´in]』 アイルランドの混声グループ |
エディ・リーダーEddi Reader | 『ザ・ロウランズ・オブ・オランダThe Lowlands of Holland』 アイルランドの歌手 |
カトリオナ・マクドナルド Catriona MacDonald |
『The Lost Ponytail』 スコットランド、シェトランド諸島出身のフィドラー |
ジ・エイリアス・アコースティック・バンド The Alias Acoustic Band |
『フォギー・デューFoggy Dew』 アイルランドのグループ |
シニード・オコナー (シンニード・オコナー、シネイド・オコナー) Sinead O'Connor [Sine´ad O'Connor] |
『ラグラン・ロードOn Raglan Road』 アイルランドの歌手 |
シャナヒーShanachie(日本) | 『妖精の王King of the Fairies』 『An Mhaighdean Mhara (Mermaid)』 大阪の女性ばかりの四人組 グループ名はアイルランド語で「語り部」 |
シャロン・シャノンSharon Shannon | 『キャヴァン・ポットホールズCavan Potholes』 アイルランドのアコーディオン奏者 |
ショーン・オリアダ Sean O Riada [Sea´n O´ Riada]. Sean O'Riada |
『アイルランドの女Women of Ireland / Mna na h Eireann [Mna´ na h E´ireann]』 |
デイヴィ・スピラーンDavy Spillane | 『ミッドナイト・ウォーカーMidnight Walker』 『シー・オブ・ドリームスSea of Dreams』 アイルランドのパグパイプ奏者・作曲家 |
トゥアロウ・オカロラン Turlough O'Carolan, Turlough Carolan |
『フェアウェル・トゥ・ミュージックFarewell to Music』 アイルランドのハープ奏者 |
ドーナル・ラニーDonal Lunny | 『ディクランDeclan』『クールフィンCoolfin』
アイルランドのミュージシャン・プロデューサー |
トマス・ムーアThomas Moore | 『サイレント・オ・モイルSilent, O Moyle』 アイルランドの作詞家 |
ナイトノイズ Nightnoise |
『砂時計Hourglass』 アイルランドのトラディショナル音楽のグループ |
ナリグ・ケイシーNollaig Casey | 『真珠の海』 アイルランドのヴァイオリニスト |
ニーヴ・パーソンズNiamh Parsons | 『Done With Bonaparte』 アイルランドの歌手 |
ビエイト・ロメロBieito Romero | 『天国があるさ(巡礼者の行進曲)Hai un Paraiso』
スペイン・ガリシアの作曲家 ルアル・ナ・ルブレのメンバー |
ビル・ウィーランBill Whelan | 『バリムン・レガッタThe Ballymun Regatta』 アイルランドのミュージシャン |
マイケル・オドネル → ミホール・オ・ドーナル | |
ミホール・オ・ドーナル(マイケル・オドネル) Meehall O'Donnell, Micheal O Domhnaill |
『砂時計Hourglass』 アイルランドの歌手・ギタリスト |
モダン・アイリッシュ・プロジェクト Modern Irish Project(日本) |
『アビー・リール・セットAbbey Reel Set』
東京の三人組 fiddle大渕愛子、guitar長尾晃司、drums田嶋友輔 |
ルアル・ナ・ルブレLuar na Lubre | 『天国があるさ(巡礼者の行進曲)Hai un Paraiso』 スペイン・ガリシアのグループ |
ロン・カヴァナーRon Kavana | 『フォギー・デューThe Foggy Dew』 アイルランドの歌手・ギタリスト |