ドナルド・トランプの作り方![]() トランプ元大統領が米国大統領選挙を勝ち抜き、返り咲いた。意外と世界は平静だが、米国ばかりではなく、世界全体が終わろうとする危険な空気が漂っている。 昨年の映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』が警告した社会が目前に迫っている。作り手は言明してないが、独裁者のモデルはトランプだ。 ドナルド・トランプは国や世界のことなんかこれっぽっちも考えてません。考えるのは自分の利益のみ。あまたある刑事訴追を大統領特権でチャラにするためだけで大統領になろうとした。と極論しても大きくは間違っていない。 倫理感覚はゼロ。嘘を並べて大衆を欺くことに抵抗感ゼロ。なぜ米国人の多数派は人物が読めないのか。彼の嘘を見抜けず、何年も騙され続けるのか。選挙の結果を想像できないのか。そしてなぜ、こんな愚かな選択をしてしまうのか。そのことを理解しなければ事態の好転は望めない。 マスコミが伝える米国人像にはバイアスがかかってるので、判断する上で補正する必要がある。多少あてにできるのが米国映画に描かれる人物像です。中西部の田舎人たちとニューヨークの都会人とは、まるで別の国民に見える。 田舎人は都会人たちのきれいごとを忌み嫌い、きれいごとを規範として押しつけられることを嫌悪する。都会のリベラルが一般大衆の本音に敗北する。このことはどの国にも見られるのに、指摘する人がほとんどいない。 メディアに登場する人たちの多くは都会人で、恵まれた層。それにひきかえ「下々の」者たちは生きていくだけで精一杯の人たち。彼らをちょっと煽れば不安と怒りに火がつくので、簡単に動かせる。このテクを知っている者は大きな力を持つ。 一旦大統領に就任してしまえば、トランプは好き勝手に国と世界とを引っかき回す。全世界に修復不能なダメージを与えてしまうと予測できる。 米国の大統領だけでなく、独裁者が国民を振り回す国家がじわじわ増えてきている。暗黒の時代だ。ひょっとすると僕が生きてる間にも人類滅亡がありうるのかな、なんて考えてしまう。 滅亡とまでいかなくても、今後、文明が後退する可能性がある。中世に戻る。ゆえなく君主が領民を支配する世界。 民主主義国家では多くの場合、国の指導者が紳士であることを前提に制度設計されている。米国は特に制度的な問題点が多い。最高裁判所の判事を大統領が指名できるという点が大きい。最高裁までいけばどんな裁判でも覆すことができてしまう。 悪党がトップに座った場合を想定していない制度は改める必要ある。自己都合で不文律を勝手に変更する人物は、ドナルド・トランプでなくても出現しうる。実際、最近の日本にもいた。 煽動者の嘘がいかに見え透いていようとも多くの国民が信じてしまうのは問題だ。だがそれを逆手に取ると民意の大きな波を動かすことができる。国民の多数派のニーズがどこにあるのかを、ピンポイントで捉える才覚を持っていればいい。ドナルド・トランプにはその才覚があった。 多くの人は精神的に弱い。米国民は日本以上の物価高と就業の不安定化で生活不安に苛まれている。日々静かに怒りを溜め込んでいる。 人の痛みにつけ込むことが本来的な性分である点で、独裁者と詐欺師は似ている。民意のターゲットの絞り込み方さえ誤らなければ、あなたも楽勝で独裁者になれるかもしれない。 現在の状況を把握するのに、過去の経験や知識から導きだそうとする人がいる。それのみに頼ってると、変化していく流れを見落としてしまう。見誤らないためには、一旦知識をゼロクリアしたほうがいい時もある。今回の大統領選挙でも、過去データから大差の選挙結果を見通せた人はいなかった。ロシアのウクライナ侵攻も予測できなかった。 未来を見通せる人は当然いない。けど、先入観や固定観念を抜きにして現在のみを見つめる。このやり方は独裁者をめざす場合でなくても、どんな時にでも通用する。 ひょっこり通信 2025.2.9 |
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正しいヒトラーの作り方 ・・タテマエにしばられていてはいけない 独裁者の片づけ方 ・・・なかなか片づかない ノブレス・オブリージュ・・・下劣にすぎる世界のトップ 極楽page 船越聡君のサイトのトップページです |