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Contents
 ・『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』
 ・ハリウッドのCG大作
 ・人に親切な行動を一日3回

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◎ 公開中の新作から……『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』2018年度作品
………………………………………………………………………………………………………

 監督:ステファノ・ソッリマ
 脚本:テイラー・シェリダン
 出演:ベニシオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、イザベラ・モナー、マシュ
    ー・モディーン、キャサリン・キーナー、ほか
 配給:KADOKAWA
 原題:Sicario: Day of the Soldado

 CIA対メキシコ麻薬組織の戦争映画。というシンプルな構造の映画ではなかった。
入り組んでいる。敵味方にスパッと割り切れるものじゃないし、正邪も曖昧だ。ベニ
シオ・デル・トロ演じる工作員は、本来なら敵方である人間(イザベラ・モナー、イ
ライジャ・ロドリゲス)と絆を持ってしまう。そのあたりにこの映画の不思議な魅力
がある。

 麻薬組織どうしを争わせて弱体化を図るというCIAの作戦は、途中でアクシデン
トがあり、失敗。おまけに前提となる対麻薬組織の戦争じたいが無用となって作戦は
中止に。現地工作員は切り捨てられるという運命。

 法やルールなどあってなきがごとしの混沌とした世界で男たちが闘いまくる男臭い
映画です。主演の一人、ジョシュ・ブローリンが男臭さムンムンで、野獣のごとき魅
力を放っている。

 前作の主演、エミリー・ブラントは出演してません。好きな女優ですが、この映画
の場合、確実に足手まといになったでしょう。この映画は男のパワーとスピードの映
画です。

 はまりこんで観ていました。こういうマッチョな映画が趣味なわけではないのに。
ジョシュ・ブローリンのいかつい顔。この映画で初めて格好いいと感じました。こう
いうタイプは憧れようにも、タイプが違いすぎて真似できませんね。

 ちなみにベニシオ・デル・トロはたいてい「ベニチオ・デル・トロ」と表記される。
この映画でもそう。しかしBenicioを「ベニチオ」と読むのはイタリア語。スペイン語
は「ベニシオ」です。細かいことですが。


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◎ これは絶品か、という映画
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『シシリアン・ゴースト・ストーリー』
   1月5日京都シネマ公開 2017年度作品
   監督:ファビオ・グラッサドニア、アントニオ・ピアッツァ
   出演:ユリア・イェドリコブスカ、ガエターノ・フェルナンデス、ほか
   配給:ミモザフィルムズ
   原題:Sicilian Ghost Story

 イタリアの誘拐事件を素材にしている。が、イタリア映画らしくないファンタジッ
クな映像に惹かれる。とともに、真相に迫ろうとする毅然とした少女(ユリア・イェ
ドリコブスカ)にも。
 この若い女優について調べようとしたら、ネット上に情報ゼロ。出演もこれのみ。
情報がないと、よけいに興味を駆り立てられる。


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◎ 映画あれこれ……… 
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 ここ二三年、CG大作を軒並み完全スルーです。見世物的なCG映像には興味があ
りません。かつては驚きがありました。今はどんなにすごい映像を見せられても、そ
れが当たり前にしか見えない。

 作り手は次々ハイレヴェルな映像を作ろうとする。観客のほうはそんなすごい映像
を求めてるんでしょうか。映像のすごさよりストーリー的な面白さを求めてるのでは
ありませんか。その辺にギャップを感じてしまいますが、どう思われます?

 CG映像の高度化は同時に、映像の陳腐化をもたらしている。皮肉なものです。ど
んな映像でも作れて当たり前の時代に、「すごい映像」がありうるだろうか。高度化
を上回るスピードで陳腐化が進んでいる気がする。

 CG映画が出始めた頃にこんな事態が起こりうると、誰が想像できただろうか。映
画製作者は興行が停滞し始める前にじっくり考えるべきじゃないだろうか。日本の映
画人は現在のハリウッドの方向性に引きずられるべきではないと思う。


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 近況など……… 
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 人に親切な行動を一日3回。それを一か月続けた人は筋肉の衰えが抑制されたとい
う実験結果があると、「乙訓の自然を守る会」の会報に載っていた。

 我が身に振り返ってみると、そりゃ無理だなと思う。そもそもそんなに人に会って
ない。メールは頻繁じゃないし、SNSもやらない。

 それでも些細なことで、意図しなくても、相手にとっては親切になっている行動が
あるのかも。レジの列に並んでる間に小銭を数えて用意する、なんてことをやってい
る。1円玉が何枚、10円玉が何枚と数え、金額を聞いてサッと取り出す。つまらな
いことだが、こんなことでも、ひょっとしたら親切なのかも。

 ちょっと意識してみよう。相手にとって嬉しいかも、楽しいかも、ありがたいかも。
些細なことであっても、そういうことがありうるかも、と。



船越 聡
http://www.funakoshiya.net/index.html 極楽page

「船越屋画廊」11/16『影つけ』
「船越屋画廊」11/16『焼却済み』
「長岡京市の裏百景」11/7 遺棄された道
「じべたでひろたもん」11/7 サンリオのペン
「船越屋画廊」10/25『南南打楼姉』
「じべたでひろたもん」10/6 オロナミンCドリンク
「ミヤコちゃんのエコまんが」10/1 満天のお星さま
「映画カフェ」2/17 開催決定!

『ボーダーライン ソルジャーズ・デイ』男の世界、どっぷり浸る
『1987、ある闘いの真実』‥‥‥‥‥‥‥想定外の傑作でした
『生きてるだけで、愛。』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ぶっ飛びの趣里
『止められるか、俺たちを』‥主演を代えたほうがよかったのでは
『アンダー・ザ・シルバーレイク』‥‥‥まずは家賃ぐらい払えよ
『負け犬の美学』‥‥‥‥‥‥‥‥試合シーンにもう一工夫ほしい
『LBJケネディの意志を継いだ男』‥‥‥歴史の裏話を楽しんだ
『運命は踊る』‥‥‥‥‥エンドの『鏡の中の鏡』が静かに物語る
『クワイエット・プレイス』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥やや失望
『きみへの距離、1万キロ』‥‥‥‥‥‥‥ヒロイン女優に要注目
『寝ても覚めても』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ベストワン級が続く
このあとは『シシリアン・ゴースト・ストーリー』に期待


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Contents
 ・『寝ても覚めても』
 ・今年の日本映画は豊作
 ・野菜の0円ショップ

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◎ 公開中の新作から……… 『寝ても覚めても』  2018年度作品
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 監督:濱口竜介  原作:柴崎友香
 出演:東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオ、伊藤沙莉、田中美佐子、渡辺
    大知、仲本工事、米村亮太朗、占部房子、ほか
 配給:ビターズ・エンド、エレファントハウス

 強烈な映画が出てきた。言葉では表しづらい。そもそも言葉にならないものこそが
強い表現になるんだけど。

 一貫してあどけない顔を通すヒロイン(唐田えりか)。このあどけなさが落差とな
って強いインパクトにつながっている。思い返すと、一度も笑顔を見せたことがなか
ったような。

 ストーリーや設定を簡単に。泉谷朝子(唐田えりか)が恋した鳥居麦(東出昌大)
は行方不明になった。その後、性格はまるで異なるが、容貌が似ている丸子亮平(東
出昌大)と知り合う。ストーリーを割るわけにいかない映画なので、書くのはここま
で。観るのなら、先の展開は知らないほうがいい。

 一部の女性たちからは、ヒロインの言動に対して強い反発があるらしい。安易な見
方を拒んでるように感じられ、僕は否定も肯定もできない。というか、リアクション
を封じられたように感じた。

 主演の二人は今年、各賞に絡んでくるだろう。映画も今年の日本映画のベストワン
を争いそうだ。

 一箇所、シナリオのミステイクが気になった。大阪の天の川で朝子が愛猫チントン
を探すシーン。なんでそこを探すのか。探すなら東京だろう、と。

 使用曲を調査するために録った音源を聞くと「荷物は全部捨てて。チントンは大阪
へ連れてって」とヒロインが言っている。なんと周到なことか。矛盾が生じないよう、
そんなところにまで複線を張っていたとは。


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◎ これは注目か、という映画
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『生きてるだけで、愛。』
   11月9日全国公開 2018年度作品
   監督:関根光才  原作:本谷有希子
   出演:趣里、菅田将暉、田中哲司、西田尚美、松重豊、石橋静河、織田梨沙、
      仲里依紗、ほか
   配給:クロックワークス

 趣里の主演映画というだけで引き込まれる。元来僕は二世タレントなるものをあま
り好まないのだが、この人は別格。両親にまるで似てないせいかも。

 『寝ても覚めても』を観てしまうと、ゆるい恋愛ものなんぞゴミ箱へ叩き込んでや
れ、という気になる。キリッとエッジの立ったものを観たい。

 関係ないけど、配給名の「クロックワークス」は『時計じかけのオレンジ』の原題
"A Clockwork Orange" からきている。と、思ってるんだけど、Wikipedia にはなん
にも書いてないね。


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◎ 映画あれこれ……… 
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 今年の日本映画は豊作です。今回紹介した『寝ても覚めても』のほか、『万引き家
族』や『孤狼の血』『空飛ぶタイヤ』がベストワンを争いそうな気配です。

 ベストテンに入りそうな映画なら、『菊とギロチン』『リバーズ・エッジ』『焼肉
ドラゴン』がある。『友罪』は個人的には評価しないが、世間的な評価は高い。これ
らは僕がこれまでに観た映画。観逃したものやこれから観る映画を入れると10本を
はみだすかも。

 観るかどうかは未定ながら、『カメラを止めるな!』や『きみの鳥はうたえる』が
ある。『生きてるだけで、愛。』は観るだろう。


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 近況など……… 野菜の0円ショップ
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 今まで、イヴェントの一環では、0円ショップを何回かやりました。近所に野菜の
0円ショップがあります。正しくは無人販売なんですけど、最近ほとんど無料で放出
している。ややできそこないのや、半端な量のものを。

 たまには値段をつけてもらわないと、いつもタダでもらっていくのが申し訳なくな
る。値段をつけたりどうのこうのが面倒臭くなった、とかいうのだが。

 はなから商売っ気がまるでなく、割安で提供していた。毎日ではない。気まぐれに
置いたり置かなかったり。値札をつけてもらって、できたら毎日置いてもらえるとこ
ちらはありがたい。野菜って、高いんだし。


船越 聡
http://www.funakoshiya.net/index.html 極楽page

「歩きMap」9/1 五山送り火 火床めぐり「船形」
「じべたでひろたもん」8/31 10円玉みたいな100円玉
「長岡京市の裏百景」8/29 長法寺七ツ塚古墳群
「LINEスタンプ」8/28 新規開店
https://store.line.me/stickershop/product/4455427
「歩きMap」8/17 五山送り火 火床めぐり「鳥居」
「長岡京市の裏百景」8/5 長岡京市のパワースポット
「歩きMap」7/16 五山送り火 火床めぐり「妙法」
「船越屋画廊」7/15『奔流』
「映画カフェ」10/21開催決定!

『軍中楽園』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥今年の外国映画を代表する一本
『心と体と』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥奇妙な設定と物語を堪能
『ウインド・リバー』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥手堅いサスペンス演出
『夜の浜辺でひとり』‥‥‥‥‥近年ではトップクラスの選択ミス
『菊とギロチン』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥長尺だが、オススメの一本
『ルームロンダリング』‥‥‥‥‥‥池田エライザだけ見てました
『空飛ぶタイヤ』‥‥‥‥‥‥気持ち的に今年の日本映画のベスト
このあとは『クワイエット・プレイス』に期待

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Contents
 ・『空飛ぶタイヤ』
 ・『ウインド・リバー』『クワイエット・プレイス』

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◎ 公開中の新作から……… 『空飛ぶタイヤ』  2018年度作品
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 監督:本木克英  原作:池井戸潤
 出演:長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、寺脇康文、小池栄子、
    ムロツヨシ、中村蒼、和田聰宏、木下ほうか、浅利陽介、谷村美月、柄本明、
    矢島健一、六角精児、大倉孝二、津田寛治、笹野高史、岸部一徳、佐々木蔵
    之介、ほか
 配給:松竹

 公開が6月15日なので、3週遅れの紹介になります。

 観る予定、なかったんです。予告篇見て、パス決定。でしたが、キネマ旬報の紹介
や批評などを読み、意外に深いものがあると感じました。観た結果、大正解で、日本
映画では今年の一番に推したいぐらいの出来映えでした。

 死亡事故の根本原因は、巨大な自動車メーカーの構造的欠陥にあると気づいた零細
運送会社の社長が、メーカーを追及していく話。

 この映画の場合、勧善懲悪ストーリーだと書いてもネタバレになりません。結果で
はなくプロセス。演出や描写を堪能できる映画だからです。甘さはない。終始、ビタ
ー、ビター、ビターで押しまくる。結果がわかってても緊迫感がすごい。

 主役は長瀬智也演じる運送会社の社長ですが、彼と並行して、ほとんどバラバラに
巨大メーカーと戦う男女が描かれている。一部は連携するものの、最後までその存在
が他の仲間?に見えてない人がいる。並列式の展開で、一本の話として収斂していく
のがユニークだ。

 登場人物は多い。当然、ストーリーは入り組む。適当に眺めてると置いてきぼりを
くらいますよ。善玉と悪党がきっちり色分けされてるので、その点はわかりやすい。

 予告篇メインであたりをつけるやり方は修正すべきかもしれません。たまには人の
評価を真に受けるのもいいかも。



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◎ これは一級品かも、という映画
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『ウインド・リバー』
   7月27日全国公開 2017年度作品
   監督:テイラー・シェリダン  原作:
   出演:ジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン、ジョン・バーンサル、他
   配給:KADOKAWA
   原題:Wind River

 例によって予告篇しか見てませんが、本国での評価も上々。少女の連続殺人事件を
新人のFBI捜査官(エリザベス・オルセン)が追う。話や設定はそれだけしか知り
ません。役者の面構えだけで観る気にさせる映画です。


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◎ 映画あれこれ……… 『クワイエット・プレイス』
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 132号で取り上げたエミリー・ブラント主演の『A Quiet Place』が、『クワイ
エット・プレイス』というタイトルで公開が決定。

 キャスティングなどからてっきり低予算映画と思ってたんですが、全米一斉公開の
大作でした。スピルバーグの『レディ・プレイヤー1』を蹴散らして、オープニング
のランキングトップを飾った映画でした。

 公開は9月28日。ずいぶん先ですが、期待してます。

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 近況など……… 
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 5月からフルタイムに近い肉体労働でクタクタです。去年から除草仕事をやり始め
たのは、収入がちょっと不足してたこと、および運動不足で不健康になってたことが
理由です。

 収入不足については国民年金が入るようになって解消。この仕事では運動が不足ど
ころか過剰で、かえって体を壊す。ということで、さっさとやめようと思っている今
日この頃。

 なんて言ってやめようかと思案してるのですが、「こんなとこで仕事してては人生
無駄にしてるに等しい」などと、馬鹿正直に言ったら袋叩きです。

 「本業と両立できない」ぐらいがせいぜいでしょう。これはただの口実です。本業
ってなんなのか、自分でもよくわからない。いちおうは「漫画家」。胸を張ってそう
言えないのが悲しい。


船越 聡
http://www.funakoshiya.net/index.html 極楽page

「歩きMap」7/4 南禅寺←大日山→山科疏水道 全面改訂
「ミヤコちゃんのエコまんが」7/1 小水力のパワーを見よ!
「じべたでひろたもん」6/30 小物入れとUSBケーブル
「大誤解」6/17 新作投入
「ひょっこり通信」6/17 通信発行
「まんが村」6/15 Lie年の干支は鷽です
「じべたでひろたもん」6/15 賞味期限切れあれこれ
「歩きMap」6/9 嵯峨・高雄エリア 全面改訂
「映像アーカイヴ」6/3『小松山積聚苑』

『空飛ぶタイヤ』‥‥‥‥‥‥気持ち的に今年の日本映画のベスト
『焼肉ドラゴン』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥感動系にいってしまうのか
『ビューティフル・デイ』‥‥‥‥‥‥不気味なホアキンの存在感
『万引き家族』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥温かさが心に沁みる
『ラッキー』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥これは私ではありませんよ
『犬ヶ島』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥エンドクレジットで仰天する
『友罪』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥話が多すぎる
『ゲティ家の身代金』‥‥‥‥‥‥‥‥‥まずまず、というところ
『フロリダ・プロジェクト』‥‥‥‥‥ラストシーンでグッときた
このあとは『菊とギロチン』に期待

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Contents
 ・『犬ヶ島』

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◎ 公開中の新作から……… 『犬ヶ島』  2018年度作品
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 監督:ウェス・アンダーソン
 出演:野村訓市、ヨーコ・オノ、渡辺謙、夏木マリ、村上虹郎、野田洋次郎、山田
    孝之、松田翔平、松田龍平、池田エライザ、ほか
 配給:20世紀フォックス
 原題:Isle of Dogs


 米国産のコマ撮りアニメです。エンドクレジットが日本語併記という外国映画を初
めて観ました。

 声優が無駄に豪華。上にあげている日本人のことではありません。多すぎるのであ
げませんでしたが、外国人俳優たちのことです。エンドクレジットを見ていて、呆れ
果てました。知った名前があまりにも多い。ほとんどエキストラみたいな役にスター
たちが大挙して参加している。声優ですよ。顔も出ないのに。

 内容を少しだけ紹介。近未来の日本で犬インフルエンザが大流行。感染したすべて
の犬を、沖合のゴミ処分用の島へ放り込んでしまう。その島へ、日本人の少年が愛犬
を探しにやってくる。5頭の犬が少年に協力する。というお話(あまりにもはしょり
すぎた説明ですが)。

 ヴィジュアルとサウンドが練りこまれ、映像の完成度が高い。特にヴィジュアルは
「見逃すと後悔するぞ!」なレヴェル。反面、ストーリーに関してはあと一歩の感が
ある。映像面でのめり込みすぎた分、脚本が弱くなったのかも。笑いが乏しいのも気
になる。


 世界的に好評な映画だが、米国内の一部で批判の声があがっている。ジャスティン
・チャンという中国系米国人の批判が見つかった。簡潔にいうと、「ウェス・アンダ
ーソンは日本文化を盗用している」ということ。「ハア?」というリアクションしか
返せませんでした。

 勘違いの極致です。ウェス・アンダーソンは大好きな日本を面白がってるだけです。
ジャスティンさんは「差別だ、日本人に失礼だ」と憤っているのです。「ハア?」で
す。この映画を観た日本人で不愉快に感じた人って、いるかな。

 今まで「変な日本」を描いた外国映画がたくさん公開されてきたので、日本人は慣
れっこになってます。それにこの程度の変な描写(たぶん意識的にゆがめてると思う
が)は、面白く思いこそすれ、不愉快には感じません。つまり、日本を面白がってふ
ざけている描写を日本人は楽しむのです。それぐらいの余裕はあります。そのへんが
中国人とは違う。

 差別うんぬんを喧伝する人たちの多くは、差別意識を抱えている(と思う)。自分
の差別意識を刺激するからナーヴァスになっている。

 日本で反発する人いるかなと探したら、いました、一人だけ。しかしこの人、予告
篇と周辺情報だけで反発している。本編は観ないと言っている。それでいてクソミソ
にこき下ろしている。それはあきませんよ。観ないのなら、黙れ。


 映画の中身から外れた部分で行数を取ってしまいました。とにかくこの映画は必見
です。観てください。


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◎ これはヤバヤバかも?、という映画
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『ルームロンダリング』
   7月7日全国公開 2018年度作品
   監督:片桐健滋
   出演:池田エライザ、渋川清彦、オダギリジョー、田口トモロヲ、つみきみほ、
      渡辺えり、ほか
   配給:ファントム・フィルム

 『犬ヶ島』にも参加した池田エライザが主演。
 自殺があったなどの事故物件の部屋を、事故物件ではなくしてしまう稼業を描く。
訳あり物件に一時的に住むことで事故履歴をクリアしてしまうわけだが、一時居住を
転々とするのが池田エライザ。自殺した幽霊を彼女だけ見えてしまう、という話。
 なんだかゾクゾクする。


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 近況など……… 
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 前号でサイトデータのアップデートの不調について書きました。状況は判明しまし
た。アップデートはしてたんです。ただ、重たい画像データがやたらと増えて表示に
負担がかかるからなんでしょうけど、サーバのデータを読まず、ビジターのパソコン
にあるキャッシュデータを読んでたんです。

 それをやられると、画像を変更したことが反映されない。対処法としては一つのペ
ージにのっけるデータ量を減らす、ぐらいしかない。あるいはいちいちファイル名を
書き換えて更新するか。面倒すぎる。

 こんな説明で、意味わかります?

 今号は少し長くなったのと、時間がないということで「映画あれこれ」はお休み。


船越 聡
http://www.funakoshiya.net/index.html 極楽page

「まんが村」5/26 嘘も答弁
「壁紙ギャラリー」5/19 葉っぱ
「長岡京市の裏百景」5/12 なごみのベンチ
「船越屋画廊」5/11『午前10時』
「花の咲く日」5/3 裏百景から独立
「物語の国」4/26『誘える君』
「省エネカフェ」4/22 野草の摘み菜 報告
「船越屋画廊」4/18『Graveyard』
「ディープな京都の秘境」4/9 かわきた分流堤
「エコまんが」4/1 ソーラーでポカポカ
「雑草雑木図鑑」4/1 正式公開
「映画カフェ」6/17 開催決定

『ラッキー』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥これは私ではありませんよ
『犬ヶ島』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥エンドクレジットで仰天する
『友罪』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥話が多すぎる
『ゲティ家の身代金』‥‥‥‥‥‥‥‥‥まずまず、というところ
『フロリダ・プロジェクト』‥‥‥‥‥ラストシーンでグッときた
『ザ・スクエア』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ダラダラ長々
『孤狼の血』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ヘヴィー級の秀作
『タクシー運転手』‥‥‥‥‥‥‥‥後半はほとんどファンタジー
『修道士は沈黙する』‥‥‥‥‥‥‥主人公がイマイチというか…
『ワンダーストラック』‥‥‥‥観終わってから驚きが襲ってきた
このあとは『焼肉ドラゴン』に期待

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Contents
 ・『ワンダーストラック』
 ・脇役キングの継承者は誰?
 ・独立ドメインに一本化

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◎ 公開中の新作から……… 『ワンダーストラック』  2017年度作品
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 監督:トッド・ヘインズ  原作:ブライアン・セルズニック
 出演:オークス・フェグリー、ミリセント・シモンズ、ミシェル・ウィリアムズ、
    ジュリアン・ムーア、ほか
 配給:KADOKAWA
 原題:Wonderstruck
 公開:4月6日


 今回に限り、映画の内容については完全スルーとします。ネタバレを防ぐためとい
うより、書きたいことがあまりないからです。なのに書くのは、映画の中に書きたい
こと(人)があったから。

 『ワンダーストラック』で魅せられたのは、ヒロインであるミリセント・シモンズ
の変化していく豊かな表情。気になったので、映画を観てから彼女のことを調べた。
日本語のウィキペディアには項目がない。英語のウィキで"deaf"という単語にぶつか
り、初めて聴覚障害者と知って仰天した。そんなこと、宣伝媒体にはひとことも書い
てないぞ!

 ミリセント・シモンズはこれが映画デビュー。第2作 "A Quiet Place" はすでに完
成している。『ワンダーストラック』では聾唖者の役。"A Quiet Place"も聾唖者らし
い。ホラー映画で、相当に面白そうだ。日本での公開は未定だが。

 関連映像を見ると、かなり達者に口きいてる。喋れるよう訓練したらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=55vbOhsztAw
 4/6公開『ワンダーストラック』特別映像:ミリセント・シモンズについて

 生年月日を今のところ公開してないので年齢不詳ですが、ミドルティーンです。そ
のうち公開すると思います。伏せると仕事を得る上でネックになりうるので。聴覚障
害者の女優といえば『愛は静けさの中に』のマーリー・マトリンの成功例があります。
だけど役柄が限られるので、俳優を続けるのはハードルが高い。なんとか頑張ってほ
しいが。

 『ワンダーストラック』は、観てる間はそれほどでもなかったけど、あとになって
強烈なWonderstruckが襲ってきた。これはぜひもう一度観直したい。


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◎ これはくせ者、という映画
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『A Quiet Place』
   日本での公開日は未定 2018年度作品
   監督:ジョン・クラシンスキー
   出演:エミリー・ブラント、ジョン・クラシンスキー、ミリセント・シモンズ、
      ノア・ジュペ、ほか
   配給:東和ピクチャーズ

 非常に気になる映画なので、ついでにこれも紹介。凶悪なエイリアンに襲われて壊
滅状態となった地球のお話。エイリアンは視力がないのに聴覚だけは鋭敏というやつ。
音を立てたら殺される。『ドント・ブリーズ』のエイリアン版です。


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◎ 映画あれこれ……… 脇役キングの継承者は誰?
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 2月21日、大杉漣が亡くなりました。66歳。脇役の王様みたいな人でした。主
演も少ないながらあります。

 男優限定としてですが、誰が脇役王を引き継ぐんでしょうか。竹中直人? どうに
もあの押しの強さには閉口します。でんでんもアクが強すぎる。脇役は主役を立てて
こそ。主役を押しのけて目立とうとする人を脇役王にしたくない。

 平泉成(ひらいずみせい、旧芸名:平泉征)というおじさんはご存知でしょうか。
総理大臣役をやったことがあるという気がしたのですが、調べて判明しませんでした。
『シン・ゴジラ』の農林水産大臣の勘違いかも。味のある脇役です。

 他にもいろいろ挙げられる人がいます。ベテランクラスでは温水洋一(ぬくみずよ
ういち)や上田耕一、北見敏之。中年では石丸謙二郎、マキタスポーツ、菅原大吉。
若いところでは柄本時生(えもとときお)や中村靖日(なかむらやすひ)。挙げると
いくらでも出てくるので、ここまで。

 ヴィジュアル系クリエイターからの兼業組はリリー・フランキーや、蛭子能収(え
びすよしかず)。音楽系はたくさんいます。泉谷しげる、あがた森魚。脇役俳優に注
目してるんです。主演クラスに較べて個性がはっきりしている。超売れっ子になって
しまわないで、細々と自分のテリトリーを守ってる。そんな脇役が好きです。


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 近況など……… 独立ドメインへ(ようやく)一本化
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 プロバイダ「ジオサイト」のサーバへのアップデートに原因不明の障害が発生し、
一部のデータが更新されない状態になりました。改善されないようなので、独立ドメ
インのほうのサーバに一本化しました。両方のページは基本的に同じなんですが、ジ
オサイトでは一部の画像が訂正されないままになっています。geocitiesのページに
アクセスされている方、下のURLへの変更をお願いします。

 おかげで全ページを一部修正してアップする羽目になりました。400〜500も
あるページをいちいち直していくのは疲れます。いずれはやらなくちゃいけなかった
ことですが、これを機会にと、ちまちました作業をやりました。

 ついでにページ数をカウントした。452ページ。画像・映像・音声などのファイ
ルは4238。これでも今までかなりページを整理したのですが。サーバから外した
り捨てたりしたページの数は、少なく見積もっても200はあります。管理が行き届
かなくなるので、なるべくコンパクトにしたいのですが。

 作業が完了してから障害の原因がわかった。一部のページで各種のプログラムを走
らせて処理している。プログラム本数は6本。最初から表示の副作用は発生していた。
以前は発生してなかった新たな障害が現われたのは、おそらくどれかのプログラムが
自動的にアップデートされたからだろう。

 独立ドメインでも更新が数時間遅れるようだ。対処についてはこれから考えます。



船越 聡
http://www.funakoshiya.net/index.html 極楽page

「ディープな京都の秘境」4/9 かわきた分流堤
「船越屋画廊」4/8『セピア』
「雑草雑木図鑑」4/1 正式公開
「船越屋画廊」3/25『猫の森』
「長岡京市の裏百景」3/22 裏長岡天満宮 12の謎
「じべたでひろたもん」3/11 地下鉄回数券
「歩きMap」3/5 音羽山
「省エネカフェ」4/15 食べられる野草の摘み菜(アウトドア)
「映画カフェ」6/17 開催決定

『ワンダーストラック』‥‥‥‥観終わってから驚きが襲ってきた
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』‥‥‥‥‥‥‥‥‥合わない
『しあわせの絵の具モード・ルイス』‥‥‥本来ならば主演女優賞
『サーミの血』‥‥‥‥‥‥‥‥‥演出面でリアリティが少々弱い
『聖なる鹿殺し』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥陰々滅々のスリラー
『シェイプ・オブ・ウォーター』‥‥‥‥予告篇の出来がよすぎた
『blank13』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥話が小さいような
『サニー32』‥‥‥怖いもの見たさで行ってしまった、というか
『リバーズ・エッジ』‥‥‥‥‥ビターテイストの青春映画の秀作
このあとは『犬ヶ島』に期待

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Contents
 ・『リバーズ・エッジ』
 ・宣伝から見える映画の内実

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◎ 公開中の新作から……… 『リバーズ・エッジ』  2018年度作品
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 監督:行定勲  原作:岡崎京子
 出演:吉沢亮、二階堂ふみ、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵、西田尚美、
    綾田俊樹、小川紗良、ほか
 配給:キノフィルムズ/木下グループ
 英語タイトル:River's Edge

 キャピキャピな高校青春ものとは対極にある青春映画。暗いです。陰湿です。ゆる
ゆるの青春ものはどうでもいいんです。キリッとエッジの立ったこういう映画をこそ
観たいけど、なにやら怪物のような映画だった。

 ストーリー設定を簡単に紹介。川べりの草むらの中に白骨死体がある。それぞれに
ワケありな気配の高校生3人がその秘密を共有している。ストーリー設定、以上(簡
単すぎる?)。

 二階堂ふみが自ら望んだ企画だということだが、珍しく受け身の演技に徹している。
他の映画ではたいがい、彼女が周囲を引きずり回す役柄なんだけど。そのせいか、新
人のSUMIREに食われきっている。SUMIREは初めて見る顔だが、インパクトがある。
観たあとで確認すると、CHARAと浅野忠信の娘だった。納得。

 この映画の中で、登場人物に対するインタビューが随所にはさまっている。ストー
リーとの関連はない。たぶん台本なしのぶっつけ本番と思う。それぞれにキャラにな
りきって答えているのが面白い。

 インタビューの中に「生きてるとはどういうことだと思う?」というのがあった。
二階堂ふみが演じる若草ハルナは「感じること」と答えている。僕ならどう答えるの
かと、考え込んだ。僕の場合は「発信し続けること」だろうか。「生きていますか?」
との問いに対して、若草は「生きていると言えない」と答えていた。僕は発信してる
けど、生きてるんだろうか。

 森川葵という若手女優に注目している。この映画に出てることを知らずに観た。な
んちゅうイケてない顔の女優がいるんか。と思っていて、エンドクレジットでそれが
森川葵と知って愕然となった。あまりにもイケてなさすぎてわからなかった。けっし
て美人顔ではないが、ネットで検索したら可愛らしい写真もありますよ。よくこんな
キャラに徹しきれたもんだ。

 『リバーズ・エッジ』より、シンプルな『悪女 AKUJO』のほうが面白さを伝えや
すいけど、『悪女 AKUJO』はあちこちで話題になってるだろうから、紹介をスルー
しました。が、これも確実に面白いので、記憶しておいてください。


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◎ これは特筆モノ、という映画
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『犬ヶ島』
   5月全国公開 2018年度作品
   監督:ウェス・アンダーソン
   声優:野村訓市、ヨーコ・オノ、渡辺謙、夏木マリ、野田洋次郎、ほか
   配給:20世紀フォックス
   原題:Isle of Dogs

 アメリカのアニメ映画です。声優は日本人だけあげました。他にハリウッドの主演
級俳優がずらずら10人以上並ぶ。これって無駄に豪華すぎるんじゃないの。顔も見
せないんだし。

 舞台は近未来の日本です。日本の近海に犬を捨てるための無人島があるという設定。
アニメといってもCGじゃありません。ストップモーションアニメ。一見するとチー
プに見えるけど、猛烈に手間暇かかる。キャラのデザインもいい。


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◎ 映画あれこれ……… 宣伝から見える映画の内実
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 2月は大量の新作を観ましたが、当然ながらハズレも少々あった。映画を選択する
際にとことん選んだつもりだった。何がミスだったか、何かを見落としたのかと、再
度ネットの予告篇をチェックする。

 僕は自分が面白いと思える映画しか観ません。なので映画の空気をいちばん反映す
る予告篇を重視します。メディアの評価もある程度参考にします。監督の名前も情報
の一つ。素材をどのように味つけするかを推測するための情報。あとはキャスト。キ
ャストも映画の出来映えを左右する要因です。

 監督やキャストは決定的な要因ではありません。その監督の前作がいくらよくても、
パスすることは多々あります。

 スカを引かないよう打率を上げることは必須だと思ってます。スカは時間もお金も
エネルギーも無駄食いする。なにより、一映画ファンとして、スカばかり引いてたら
恥ずかしいと思う。長年観続けていれば、映画の出来について勘が鍛えられていて当
然だと思うから。

 チラシやポスター、広告などの宣伝ヴィジュアルも判断要因になります。これが決
め手となってパスすることもあります。一例では『去年の冬、きみと別れ』。予告編
を見る限りでは「微妙」ですが、チラシやポスターがだめです。どういうイメージで
売り込もうとしてるのか、方向性が見えません。そのあたりの弱さは映画の弱さです。
自信欠如の映画チラシからも、映画の内実が垣間見えることがあります。


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 近況など……… 
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 11日の映画カフェの参加者は14人。ほぼ毎回のように新しい人が参加します。
まあまあ順調かなと思います。なんとも言えないんですけど。

 次回は6月の10日か17日。来月にならないと確定できません。



船越 聡
http://www.funakoshiya.net/index.html 極楽page

「日本人が出演している外国映画」2/19 新規開設
「新編図解辞典・大誤解」2/11 新作投入
「ひょっこり通信」2/11 新作発行
「船越屋の新製品」1/28 ドナルド・トランプなべ敷き
「省エネカフェ」1/21 めざせミニマリスト報告
「じべたでひろたもん」1/9 たらみの白桃ゼリー
「船越屋画廊」1/6『Garden』
「特設戌年コーナー」1/6
「省エネカフェ」4/15 食べられる野草の摘み菜(アウトドア)

『リバーズ・エッジ』‥‥‥‥‥ビターテイストの青春映画の秀作
『悪女』‥‥‥‥‥‥‥‥‥想像を絶する凄まじい過激アクション
『コンフィデンシャル共助』‥‥‥何もかも忘れて映画の中に没入
『羊の木』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥錦戸亮の存在が軽すぎ
『アバウト・レイ16歳の決断』中性的なエル・ファニングが魅力
『ジュピターズ・ムーン』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥驚嘆の映像!
『ミッドナイト・バス』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥じんわりとひたった
『スリー・ビルボード』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥本年のベストワン?
このあとは『シェイプ・オブ・ウォーター』に期待

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 極 ┃   ┃ ┃      ┃┃      ┃
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Contents
 ・『ジュピターズ・ムーン』
 ・映画の選び方

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◎ 公開中の新作から……… 『ジュピターズ・ムーン』  2017年度作品
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 監督:コルネル・ムンドルッツォ
 出演:メラーブ・ニニッゼ、ゾンボル・ヤェーゲル、ギェルギ・ツセルハルミ、
    モーニカ・バルシャイ、ほか
 配給:クロックワークス
 原題:Jupiter holdja / Jupiter's Moon
 ハンガリー映画 1月27日公開(京都はTジョイ京都)

 ハンガリーにたどり着いたシリア難民の青年が、ふとしたことから浮遊能力を獲得
する。映画の紹介ではすべて少年となってるが、青年とするほうがふさわしいと思う
ので、ここでは青年と表記します。

 浮遊感覚が素晴らしい。音響も含めた映像感覚に冴えわたったものがある。ふと気
がつくとワンカットの長回しとわかるが、意識させない。カットを割らないまま浮遊
シーンにつないでいる。どうやって撮影してる。合成ではない。CGでもなさそう。

 磁場が回転して大混乱になる屋内シーンから、そのまま窓の外へカメラが抜けるシ
ーンなど、信じられない映像マジックがある。再度観てトリックを見破りたい欲求に
かられる。

 地上にいる群衆すべてが青年を見上げるシーンが印象的だ。人々は天使のような存
在に救いを求めているのだろうか。救いを得るための何かを探しているのだろうか。

 これ以前に観たハンガリー映画はいつが最後だったのか、記憶がはっきりしない。
それほどに遠いが、いつのまにか映像で最先端を走っている、といった印象だ。これ
は観ておいたほうがいいよと勧められる。


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◎ これはどうか、という映画
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『心と体と』
   4月14日東京公開 2017年度作品
   監督:イルディコー・エニェディ(エニェディ・イルディコー)
   出演:アレクサンドラ・ボルベーイ、ゲーザ・モルチャーニ、レーカ・テンキ、
      エルヴィン・ナジ、ほか
   配給:サンリス
   原題:Teströl és lélekröl / On Body and Soul

 京都で公開される可能性は絶望的なほどゼロですが、ひそかに注目してる映画。ハ
ンガリーの女流監督です。ふと思うに、この前に観たハンガリー映画は、エニェディ
の『私の20世紀』だったかも。『私の20世紀』も映像感覚に優れた美しい映画で
した。


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◎ 映画あれこれ……… ボクの映画の選び方
………………………………………………………………………………………………………


 1月の下旬から2月の半ばまで、いい映画が集中していることを前号に書いた。す
べてがいいわけでは当然ない。観るに値する映画は公開されるうち、5本に1本か、
10本に1本程度でしょう。選ぶ目は必要です。

 映画の選択はシビアです。なるべく少ないほうがいいという考えで、絞り込みます。
判断材料で最もあてにするのが予告篇映像。映画の空気感を掴み、自分にとって満足
できそうな映画だけ観てます。こいつは観とかなくては、という義務感は持ちません。
観るのは観たい映画だけです。

 予告篇をじっくり観察し、これはいけそう、これはペケ。アクションの決めポーズ
がいかにもでクサい(マンハント)とか、「ノリ」だけ(グレーテスト・ショーマン)
とか、いつまで三十歳ほども若作りしてるの(北の桜守)とか、スカスカと捨ててい
きます。

 各映画賞やベストテンはあまり参考にしてません。赤の他人が勝手に選んだリスト
です。自分の評価と異なってるのは当然。僕が評価した映画が高く評価されていれば
満足します。が、外れていても気にしません。


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 近況など……… 
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 今月は毎日1本映画館、という日々。5本観ました。合間にハイキングも。映2・
映・歩・映・映。密度の濃い日々に満足です。明日も行く予定。



船越 聡
http://www.funakoshiya.net/index.html 極楽page

「船越屋の新製品」1/28 ドナルド・トランプなべ敷き
「省エネカフェ」1/21 めざせミニマリスト
「じべたでひろたもん」1/9 たらみの白桃ゼリー
「船越屋画廊」1/6『Garden』
「特設戌年コーナー」1/6 1月限定
「エコまんが」1/1 今年もエコで あけおめござ
「映画カフェ」2/11 開催します
「省エネカフェ」4/15 食べられる野草の摘み菜(アウトドア)

『アバウト・レイ16歳の決断』中性的なエル・ファニングが魅力
『ジュピターズ・ムーン』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥驚嘆の映像!
『ミッドナイト・バス』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥じんわりとひたった
『スリー・ビルボード』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥本年のベストワン?
『デトロイト』‥‥‥‥‥‥‥‥‥もっとテンポアップできんのか
『希望のかなた』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥カウリスマキ世界のお笑い
このあとは『ぼくの名前はズッキーニ』に期待

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 極 ┃   ┃ ┃      ┃┃      ┃
 楽 ┗┓  ┃ ┃ ┏━━┓ ┃┃ ┏━━┓ ┃2018.2.1
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Contents
 ・『スリー・ビルボード』
 ・キネマ旬報のベストテンなど

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◎ 公開中の新作から……… 『スリー・ビルボード』  2017年度作品
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 監督:マーティン・マクドナー
 出演:フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、
    アビー・コーニッシュ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ピーター・デ
    ィンクレイジ、ジョン・ホークス、ルーカス・ヘッジズ、キャスリン・ニュ
    ートン、ほか
 配給:20世紀フォックス
 原題:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri

 『デトロイト』(キャスリン・ビゲロー監督)のついででした。『デトロイト』で
大満足ならスルーしていた可能性があった。『デトロイト』さまさま。

 『デトロイト』とは違い、地方の小さな町での事件を扱った話なので、どうにも地
味な印象をぬぐえませんでした。観てその評価は一変した。演出リズムがよく、キリ
ッとして展開が速い。だらだらしていた『デトロイト』とは大違い。上映時間は『ス
リー・ビルボード』のほうが短いのに、ストーリーは2〜3倍ある印象。

 話の設定は単純。娘を惨殺された母親が、動かない捜査に苛立って道路看板を立て
た。簡潔でストレートな言葉でもって警察を罵倒している。そのことにより、田舎町
に立ったさざなみが本作の物語全体だ。

 これだけだとシンプルで、ストーリーがあまりなさそうな印象を受けるでしょう。
僕もそう思った。オリジナル脚本は監督自身です。これだけの設定で多くの登場人物
をこんなに動かしまくれるのか。

 まるで先の展開の予想がつきません。トンデモな行動が多すぎる。極端なシチュエ
ーションから生まれるブラックなユーモアが映画世界を突き抜けていく。

 なるほどこれなら今年の米アカで(作品賞を含んで)7部門にノミネートというの
もうなずけます。ぜひ作品賞を獲ってほしい。主演女優賞はフランシス・マクドーマ
ンドに獲ってほしい。が、強敵(サリー・ホーキンス)がいる。どうなるのかな。


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◎ これはこれは大変、という映画群
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 先週、今週、来週と、有力新作が続々登場。今月は旧作込みで2日に一本ぐらい観
ないと全部はこなせない気がします。たまにはべったり観まくりもいいかなと思いま
すが。

 今日観たものを除き、主なもの。一部は京都での公開日。
 1月27日
 『ジュピターズ・ムーン』(コルネル・ムンドルッツォ)。
 『ミッドナイト・バス』(竹下昌男)。
 2月3日
 『羊の木』(吉田大八)。
 『アバウト・レイ 16歳の決断』(ゲイビー・デラル)
 2月10日
 『犬猿』(吉田恵輔)。
 『ぼくの名前はズッキーニ』(クロード・バラ)。
 『女 AKUJO』(チョン・ビョンギル)。
 2月24日

 『サーミの血』(アマンダ・シェーネル)。

 他に公開日が未定なのが多くて悩ましい。『ワンダーストラック』(トッド・ヘイ
ンズ)『殺人者の記憶法』(ウォン・シニョン)『ブリムストーン』(マルティン・
コールホーヴェン)『ピンカートンに会いにいく』(坂下雄一郎)『犬ヶ島』(ウェ
ス・アンダーソン)『ブルーム・オブ・イエスタディ』(クリス・クラウス)『心と
体と』(イルディコ・エニェディ)。

 『犬ヶ島』は何をおいても必見だと思うんだけどね。


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◎ 映画あれこれ……… キネマ旬報のベストテンなど
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 去年一年間は突出した映画が皆無だったので、キネマ旬報のベストテンなどを見て
も、「はあ、そんなもんですかね〜」という印象しかありません。不作だったわけで
はなく、ほどほどに満足できる映画が多かったというだけです。

 個人賞(キネマ旬報)はことごとく予想を外してしまいました。特に助演女優賞の
草刈民代(『月と雷』)が外れたのが残念。田中麗奈(『幼な子われらに生まれ』)
だって。悪くはないんでしょうけど(観てない)。


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 近況など……… 
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 暮れに買ったタブレット端末を持って山道探索やハイキングをやっています。地図
を持っていかなくてよくなったのが大きい。いくつかの地図やネットからとった複数
の地図を束にして持ち歩いてたのはつい最近のことです。

 山の中で現在地を表示してくれるのはありがたい。移動経路を記録してくれてるは
ずが、あとで見て、まるであてにならなかったのには失望。表示した現在地を記録し
てくれないんですね。



船越 聡
http://www.funakoshiya.net/index.html 極楽page

「船越屋の新製品」1/28 ドナルド・トランプなべ敷き
「省エネカフェ」1/21 めざせミニマリスト
「じべたでひろたもん」1/9 たらみの白桃ゼリー
「船越屋画廊」1/6『Garden』
「特設戌年コーナー」1/6 1月限定
「エコまんが」1/1 今年もエコで あけおめござ
「映画カフェ」2/11 開催します
「省エネカフェ」4/15 食べられる野草の摘み菜(アウトドア)

『スリー・ビルボード』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥本年のベストワン?
『デトロイト』‥‥‥‥‥‥‥‥‥もっとテンポアップできんのか
『希望のかなた』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥カウリスマキ世界のお笑い
『嘘八百』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥満足感はそこそこあり
『キングスマン2』‥‥‥‥‥‥‥‥想定外の方が暴れまくります
『猫が教えてくれたこと』猫は人間たちの妄想と無関係に生きてる
『南瓜とマヨネーズ』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥浸りきっています
『立ち去った女』‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥トンデモな映画体験をした
『日曜日の散歩者』‥‥‥‥‥アートフィルムだったが、観て正解
『ノクターナル・アニマルズ』‥‥‥‥‥‥ひょっとしてホラー?
このあとは『ブリムストーン』に期待

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